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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   砂上の楼閣   カエル

音楽や読書には「一瞬の閃き」による理解ということがある。特に読書なんかでは、ある作品を読んで今まで受けたこのとの無い一種新鮮な印象を受けたり、この体験を基準として本を読んでいけば良いのだなと指標ができたりもする。しかし、一瞬の閃きは長い間の知識の蓄積によって更なる飛躍が望めるものなのだが、初めて読んだ本で「一瞬の閃き」が起こったとしても、本について知らないことが多すぎて次から読む本も楽しく読むことは出来ないだろう。だから長い時間をかけて蓄積していく事を大切にしていくべきだ。(当為の主題)
そのためには第一の方法として、何かに取り組んだら難しくてもすぐに投げ出さずに続けてみることだ。(複数の方法1)これは、運動系の部活に入っていた人ならわかるだろう。最初は誰もうまくなんて出来ないけれど、一生懸命努力しているうちに今まで出来なかったことがいつのまにかできている、これが長い時間をかけて蓄積した結果なのだ。それは、「慣れ」というか「コツ」というのか分からないけれど私が昔やっていた柔道でも、相手のどこに足をかけると投げやすいのかなど勝手に自分の体が覚えているということもあるのだ。
そのための方法として第二に、すぐに結果を求める現代のあわただしい社会の風潮を改めることだ。(複数の方法2)
テストや発表などで一回や二回の失敗しただけでこの人は出来ない人だなと決めてしまっては、知識の蓄積によって起こる「一瞬の閃き」のチャンスを潰してしまうことにもなりかねない。昔から日本の伝統を支えている歌舞伎や、焼き物などの伝統工芸は一年やそこらで習得できるような代物ではないし、ましてや一回や二回のミスでやめさせられるようなことも無いだろう。(歴史実例)そうやってゆっくりと時間をかけて続けていくからこそ日本の伝統として今もなお残っていられるのだろう。
確かに、風邪薬のようにすぐ効く即効性を大切にする考え方も必要だ。しかし、私達は物事の理解にはある程度の時間が必要だということをもっと自覚して取り組むべきだろう。(反対意見への理解)「奇跡とは偶然起こるのではない、自分で起こすものだ。」(自作名言)これからも分かるように、奇跡はたまたま起きるようなものではなく、その人が一生懸命地道に努力してそして本当に気持ちがこもった時に出る科学では証明できないパワーのようなものなのだ。だから私は、地道に努力しいろいろなものを蓄積するということを大切にするべきだと思う。

   講評   mae

 エジソンは「天才は1%のひらめきと99%の努力である」という言葉を遺しています。長文でいうところの「蓄積」は「努力」と言い換えることができるかもしれません。一見、「ひらめき」と見えることも、実際は長い間の経験や努力の蓄積が生み出したもの。「無駄」「意味がない」と見えるものも後に役に立つことがあるということなのでしょう。
■構成(複数の方法一、二) さすが。「個人でできること」「社会のありかた」この二方向の視点から方法を考えることができました。特に三段落の「すぐに結果を求める現代のあわただしい社会の風潮を改めることだ」という書き方は完璧。目先の結果ばかりにとらわれてばかりいては偉業は成し遂げられません(笑)。先にも書いたように、人生に「無駄なこと」や「意味のないこと」なんてないのだ、という考えに基づいて考えると、失敗の蓄積こそ成功を生み出すチャンスだと捉えることができる、とも言えそう。
【余談】歴史実例ではないのですが、今日「徹子の部屋」を見ていたら、女優の菅井きんさんがゲストでした。彼女は最も高齢の主演女優としてギネス認定されたそう。それだけの大女優も、駆け出しのころは色々失敗をしたそうです(楽屋で寿司を食べていたら、自分の出番が来てしまい、そのまま寿司を食べながら演技をして、監督さんにひどく叱られたとか……)。もし一度や二度の失敗で女優を辞めさせたりしていたら……。今日のギネス記録は生まれなかったのですね。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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