国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

昨日3330 今日848 合計6744
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   ピアノコンクールの本せん   いちごちゃん

「ドキドキ、あ〜明日はいよいよピアノのコンクールだぁ〜」
「いちごちゃん、ピアノの練習は」
「明日ピアノのコンクールの本せん。あなたみたいなピアノのひどい子はいないでしょうね」
「もぉ〜」
と、ママにぶつくさ言われていやな気持になりつつピアノの前へすすみ出た。そしてハノンをポロンポロン。私は心の中で思った。
「あ〜なんでピアノなんかしなくちゃならないのでしょうか。」
わたしは、こんなことを考えながら、ピアノをまた、ポロンポロンポロロンとひいた。そして、ママにまたぶつくさ言われた。
「そんなので本せん合かくするとでも思っているの〜」
と、言われてもっといやな気持ちでピアノをポロンとひいた。そして、
「あ〜明日急にねつが出たらいいなぁ〜。とか、明日上手な子が全員休んだらいいなぁ」
とかへんなことばっかり思っていた。
 そして当日けっきょく考えていた通りには、なりませんでした。でもがんばりました。ぶたいうらでこんなことを言っていました。
「あ〜気持ちわるいしきんちょうする〜」
ピアノの先生が言いました。
「だいじょうぶ。だめならだめだしいすにすわったらそんなきんちょう感なんてなくなるよ。」
「うん。でも・・・こわいよぉ〜」
「ま、とりあえずがんばれ」
と、先生に言われて私はがんばってぶたいに出た。そして客せきにおじいちゃんの白い頭を見つけて・・・ニマァ。
 そしていよいよあのボロボロが・・・。と、思っていたらとってもきれいにひけたし、練習もあわせてはじめてまちがえずひけたからものすごくラッキー。
わたしは、いそいでぶたいうらへ、そして先生に
「はじめてまちがえずにひけたぁああ。」
ルンルン
「よかったねぇ」
と、先生はニコニコしながら言いました。
わたしは、とってもうれしかったです。
 そしてとうとうけっか発表です。
「しょうれいしょうは、12番の・・・・・さん。16番の・・・いちごちゃん」
「やったぁ〜。」
でも
「えっ〜」
と、思いました。
これこそわたしの『そこぢからパワーだ〜』
 そして、家に帰ってママがとってくれたビデオに本せんのコンクールで
「16番の・・・・いちごちゃん」
と、言われた時ママが
「えっ〜つ」
と、大きな声で言ったのがビデオに入っていた。けれどママはおかまいなしに
「このDVD学校の音楽の先生に見てもらってきたら」
なんて言い出す。わたしは
「えー」
と、言った。そしてこう思った。
「やっぱりよせん通らないほうがよかったかも」

   講評   hira

 やっぱりいちごちゃんは、本番に強いタイプなのだなあ。ピアノコンクールの話が会話や思ったことをよく書き込んでこちらも「しょうれいしょう、いちごちゃん」の出来でしたよ。すごいね、おめでとう!! DVDは持って行った?(笑)
構成 <こうせい> ● はじめに絵をかく ◎ 題名の工夫
 書き出しにドキドキしている場面をもってきたのはいいよ。ドラマみたいな書き出しだ。
題材 <だいざい> ● 長い会話 ◎ 名前・数字
長い会話がたっぷり書けた。この会話が作文を生き生きとさせている。
表現 <ひょうげん> ● たとえ ● 声顔動作のようす
 「おじいちゃんの白い頭」とぶたいから客席を見たことがあざやかに表現できたね。「ニコニコしながら」「大きな声」と会話の前後でのようすもよく書けた。
主題 <しゅだい> ● とちゅうの思ったこと ◎ 思ったことを長く
 今回は<長い会話賞>と迷ったけれどやっぱり<とちゅうの思ったこと賞>に決定です。不安でいやな気持ち、きんちょうしていること、そしてピアノをひく前おじいちゃんを見つけてうれしくなったことなどなど、気持ちが細やかにたっぷり書けたのがよかった。さいごはやっぱりお母さんが面白いのだな(笑)。


毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)