低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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言葉の音 いすも
日本の普通の書き言葉では、漢字のちいが絶対的に高い。中国の漢字を日本式呼び名で聞くときの安心感は、音はなぞりでしかないのに、漢字はオリジナルで不変だという安心感から来ている(要約)。私は自国の言葉の音を大切にして生きていきたい(生き方の主題)。
そのためには第一に、相手の名前などを、その国で使われている「言葉の音」で覚えることだ。私はカナダに住んでいるが、こちらの人は私の名前の発音が上手くいえない。 そして第二の方法は、お互いの国の言葉の音を尊重しあうことが大切だと思う。日本で「図書館」は「としょかん」と読むが、韓国では同じ「図書館」でも、「と・そ・くわぁん」などと読むらしい。少し似ているが、言葉の音は違う。だが、日本の読み方のほうがきれいだ、韓国の読みの音の方が丁寧に聞こえる、などと決め付けないで、それぞれの文化にはそれぞれの音があるのだから、両方とも尊重することが大切なのだ。堀辰雄さんは日本の文学とヨーロッパの文学、二つの言葉の成り立ちを大切にして、有名な作品をたくさん書いた(伝記人物)。二つの文学や言葉の音を尊重すると、二つの良い面を見ることができ、素晴らしい作品が生まれるのだと思う。同じ「図書館」と言う漢字でも読み方は国によって様々だ。だが、それを「だめ」「良い」などと決め付けないで尊重し合うことによってより良い社会になると思う。
確かに自国の言葉の音が嫌で、他の国の読み方のほうが好きだな、と思うことは悪いことではない(反対意見への理解)。だが、「他人から尊重されるためには、まず自分で自分を尊重できなければならない」と言う名言もあるように、日本語の「言葉の音」が世界から高く評価されるために、私達日本人は自国の言葉をまず大切にして、尊重しなくてはならないのだ。
講評 ogi
いすもさん、こんにちは。
【第一段落】 要約は3文くらいを目安にするといいですよ。生き方の主題はばっちりですね。
【第二段落】 言葉の音を覚えることは、その言語が話せるようになる一番の近道だと思います。とてもいい方法が挙げられました。続く体験実例もわかりやすくてとても良いですね。
【第三段落】 それぞれの国の言語が持っている音の良さを認め合うことは大切ですね。こちらもとても良い方法です。明治・大正の作家は外国の文化をうまく吸収している素晴らしい人が多いですね。伝記実例もピッタリなものが挙げられました。
【第四段落】 上手にまとめができました。まずは自分の国の言葉の音を大切にして、いろいろな国の言葉が話せるようになったら素敵ですね!
今回の進級テストもとてもよくできました。もちろん合格ですよ! これからもこの調子で頑張ってください。
<表記>
★他の国の読み方のほうが好きだな、と思うことは →他国の読み方の方が好きだと感じることは
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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