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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   生と死   スケートねこ

 人間は、強くなったために狩る立場に立つことはあっても狩られる側にまわることはほとんどなくなった。現代文明の中で生きるわれわれのような人間以外のすべての哺乳類を含めて、彼らにとって死とは、衰弱した精神が描く単純で強烈な恐怖の源ではなく、一つの成就、一つの完成、一つの回帰である。動物は愚かだから悩みがないと言うのは間違いで、動物たちはお互いに大きな知恵を共有することで個体のエゴを制限し、そこにちゃんと安心立命を見出している。(要約)私は、動物のように死を常に意識して生きることが大切だと思う。
 動物のように常に生きていることを意識して生きることが大切だと思う第一の理由は、動物は、死のような締め切りがあるから一生懸命に生きているからだ。つまり、人間も何かの締め切りを意識すると、一生懸命に何かに取り組むことができると思う。例えば、学校のプロジェクトで、先生に締め切りを決められなかった体験がある。まだ始めなくてもいいや、思って何もやらずに二週間後学校に行ったら、先生が、
 「三日後プロジェクトの提出日だからそれまでに終わらせるように」
 と言われてとてもあせった。何とか終わらせられたけれど、今後から気をつけて締め切りがわからなくても毎日こつこつやろうと決めた。そして、次の日、また違うプロジェクトをやることになった。今度はちゃんと毎日やって、余裕があって終わらせられた。
 また、締め切りを意識して生きることが大切だと思う第二の理由としては、死のような締め切りがないと充実して人生を生きられないからだ。人は、死のことなんて考えていないから、毎日ヒマにして大切な時間をムダにしている。死のことを常に意識して生きると、時間をムダにしないで充実して生きられると思う。私は、ヒマだなあ、とよく思う。部屋でごろごろして時間をムダにしているとは昔は思わなかった。でも今は、いつかは死ぬとわかっているから、その限られた時間で読みたい本を読んだり、公園へ自然を見に行ったりするほうがよっぽど部屋でごろごろしているより良い気づいた。仕事の目的(朝日新聞 1997年)のデータによると、30代では、収入のために働いている人が半分以上だった。しかし、60代になると、生きがいのために働いているという人のほうが多い。それは多分、年をとると死が近くなってくるということに気づくから、残った時間で人生を楽しもう、という人が増えてきていると思う。
 確かに、何も未来のことやいつ死ぬかなんて考えないで今を楽しむことも大切だ。人間は動物と違って、他の生き物に命を奪われることもなくなってきているから、毎日死のことを考えないで、もっと身近なことを気にかけることも必要だ。しかし、「限られた人生で、大事なことは、「何をするか」ではなく「何をしないか」である」という名言があるように、悪いことをしないで、精一杯毎日を生きることが大切だと思う。

   講評   kiri



 こんにちは。今週は進級テストでした。今年最後の進級テスト、がんばりました。

<構成> ●複数の理由1、複数の理由2…「締め切りがあったほうがいい」という、主題を書いた後で、理由が二つ書けました。
<題材> ●体験実例…締め切りがあるからこそ、何ごとにも一生懸命になれるのだね。プロジェクトも何月何日が締切と決められているからこそ、一生懸命取り組むことができるのだね。日程がわからなければいつまでもやる気になれず、だらだらしてしまってダメだね。二つ目の理由に対する体験例は、データ実例をしっかりと入れることができているね。自分の年齢が平均寿命に近づくにつれ、締め切りを意識した生き方をしているといえるね。
<表現> ●名言…ねこちゃんは名言をさがすのがとても上手だね。今回もしっかりと最後の意見に結びつく名言を考えることができました。
<主題> ●是非の主題・反対意見への理解…「確かに締め切りを気にせず今を大切に生きることもいい」と反対意見への理解も示すことができました。最後のまとめは大きな意見を出して、きれいにまとめることができました。

 ☆ キーワードをきちんと意識して使うことができました。この構成での書き方は、もうばっちりだね。進級テストはもちろん合格。おめでとう!
                       


☆今後から → 今後
☆余裕があって → 余裕をもって
☆ 良い気づいた → 良いと気づいた

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