国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   行列はすごい   スケートねこ

 今日の都市生活に欠かせない行列という社会現象があり、客がレジで列を作ることが前提にされていることは行列の工業社会的性格を端的にしめしている。以前ギリシャで調査中に気づいたことだが、ギリシャの役所や銀行などでは、相談事をもってくる人を、先客にかまわずつぎつぎと自室に入れ、用件を聞いて、処理しやすいものから答えていくというやり方をとることが多い。ひとりで待たされているあいだは、無力感や退屈や苛立ちとたたかっていればよいのだが、行列ができたとたんに、割りこまれないように、礼儀の範囲内で相互監視しなければならない。私は、ルールを守って行列を作ったほうが良いと思う。
 ルールを守って行列を作ったほうが良いと思う第一の理由は、行列を作ったほうが、何ごともスムーズになるからだ。ギリシャの役所や銀行みたいに、行列を作らないでつぎつぎと人の相談を受けると、大混乱になってしまう。特に、日本のような人の多い場所では、きちんと行列を作らないと大変なことになる。私は、そういう体験をしたことがある。いつも学校で昼ごはんを買って食べる。買うときは、みんながちゃんと行列を作るから、買う人も食べ物を配る人も楽だ。でも、ある日行列を作らないでみんながどこからかつぎつぎと人をおしのけてランチを買おうとしていた。とても混乱していて、そのせいでけがをした人もいた。だから、行列を作らないといけないと思う。
 また、行列を作ったほうが良いと思う第二の理由としては、行列をつくると、みんなが平等になるからだ。例えば、自分は他の人より年上だから先だとか自分はえらいから先だなどえこひいきは行列にはない。それに、行列は誰でも並べるから便利で良い。でも、それを守らない人は必ずいる。私は、レジで45分も待っていたときに、見知らぬおばさんが人をおしのけて割り込んできた。多分もっと後ろからきたのだろうけれど、
 「急いでるから」
 と言って先に買っていた。とても失礼でいやに思った。外食で食べたいもの(ハウス食品 1996年)のデータによると、1位はすしだった。すし屋でも、多分行列ができるだろうから、そういう時でもルールを守って並ばなければいけない。
 確かに、時には行列をくずしていけなければならない。トイレとかでも、小さい子供を先にいかせることも大事だ。救急車も、どんなに道が混んでいても通らせなければならない。しかし、「未来には、ひとりでにできる未来と、自分で作る未来とに二つがある」という名言があるように、あまり人を先にすると、自分の目的に永遠に着かないことがあるから、行列は、ルールを守って作ること大切だと思う。

   講評   kiri



 こんにちは。「行列」というのは原始的ではあるけれど、公平な方法だね。あまりに行列が過ぎると、かえってそれが混乱の元になったりするので、最近では行列を作らなくても電話やネットで予約ができたり物が買えたりするシステムもたくさんあります。

<第一段落> ルールを守って行列は作ったほうがいいという自分の意見を出すことができました。
<第二段落> 行列を作ることで、物事がスムーズに進むという例が書けました。あゆこちゃんの学校では、お昼ごはんの支払いの時に列を作って、スムーズに進むことができているね。行列を作らなかったときの例からも、やはり行列は必要だということがわかりました。
<第三段落> 行列を作ることで、みんなが平等になれるという例が書けました。レジで並んでいる時は、年齢も身分も関係ないね。おばさんに割り込まれた例は思い出すだけで、いやになりそうだね。データ実例も上手に入れました。ねこちゃんが住んでいるあたりでも、行列のできるお寿司屋さんはあるかな?
<第四段落> たしかにやむを得ず、行列のルールが守れないこともあるね。でも、みんなが気持ちよく過ごすためには「行列」のルールは必要なものだね。名言もしっかり入れることができました。
                     

☆ 行列をくずしていけなければならない → 行列をのルールが守られなくなることもある
☆ あまり人を先にすると → あまりにもルールを乱しすぎると


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