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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   人間以外の動物は   ターミネーター

 人間以外の動物は普通「本能」の赴くままに行動する時、そこに迷いや不安はない。彼らにとっては、世界はあらかじめ秩序を与えられているのであって、自分がそれを作り出す必要がないからである。つまり、選択の余地がないのである。それに対して人間は、そのような「本能」の導きを失い、したがって、混沌と化した世界に対して、素手で働きかけることができず、文化という装置を作り出すことによって、再び秩序を取り戻してきたのである。人間がしばしば、文化を持った生物と呼ばれる理由はそこにある。人間は文化を通して世界を見ている。自分のせまい世界を基準として他の文化を忌避するべきではない。
 そのための方法としては、第一に、自分の理解しがたいものに対してもできるだけ理解しようと努めることだ。よく人はそれぞれ違った趣味を持っている。たまに自分は友達が好む趣味に対して理解することができないのである。私の友達に、とても車好きの友達がいる彼とはもう長い間一緒の同じ学校で彼の前を通りすがる車の名前でさえ当ててしまう。彼にとって車はかけがえのない存在なのだろう。自分もいずれか少しは車に対しての興味がわいてくるのであろう。
 また、第二の方法としては、学校などで子供の頃から幅広い体験をさせ、異文化と接触する機会を持たせることである。私が中学三年生だったときニュージーランドに行った。そこでは土足で家に上がることができ、水を大切にしている国であるのでお風呂はなくシャワーだけで五分ぐらいしか浴びることはできないのである。田舎のほうではごくたまに停電も起きることがある。また日本のように寝る時間は遅くなくだいたい九時ぐらいである。これらのような異文化というものに接触をして少し世界に対する視野が少し広まったと思う。日本の歴史の例を見ると、明治維新は、日本人が民族として急激な異文化体験をした時代である。しかし、このことによって、従来の日本人の枠を打ち破るような人物もたくさん登場した。
 確かに、自分の文化の枠組みで物事を見ることは、物の見方の効率化につながる。犬はワンワンと鳴くという共通の文化があるから話もスムーズに進む。小学生がダリのような絵を書き出したら、ダリでも危ないと思うだろう。しかし文化というものを大きな視野に入れることが大切なのである。文化は、認識の幅を狭める枠組みではなく、幅を広める枠組みでなければならない。これか先進国が発展途上国を助け、異文化というものに対して興味を抱くべきである。

   講評   inoko

 ターミネーターさん、こんにちは。
異文化に触れると、自分の国の常識が他の国では通用しないことを知ります。ニュージーランドで、ターミネーターさんは、まさに異文化に触れ見聞を広めてきたと言えるでしょう。広い世界には、日本のような考え方ではないものが存在することは、何となくはわかっていても、実際に自分の目で見、そして体験しなければ本当にわかったとは言えませんね。
第一の方法で書いている友達の趣味の話。理解することはできないけれど、理解しようと努めることで、よりその友達自身を理解することができるかもしれませんね。また、自分が好まないものに触れることで、ターミネーターさんの人間としても幅も広くなる可能性もあるのではないでしょうか。

★ 今回も言葉を節約することなく、詳しく実例を書くことができました。具体的に書いてみると、より意見につなげやすくなるでしょう? この書き方をしっかりマスターしましょう。



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