国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   死を意識する   いすも

 姿を消した子犬のことで、私がいつまでもあんまり悲しがっているものだから、母親が、ある日東京に出かけたついでに、ひとつがいのチャボを買ってきてくれた。チャボは犬と違って、愛撫したり、一緒にその辺を駆け回ったりできないので、勝手が少し違ったけれど、それでも私なりにかわいいと思った。ある日の夜庭で何か物音がして翌朝庭をみると、昨日まであんなに元気だったチャボがぐったりとしていた。手を離したら、首がくっとたれた。その瞬間、私は、自分が、今、じかに「死」というものに触れたのだと感じた。私達人間は、死を意識して生き、今を精一杯生きることが大切だと思う。
 そのためには、第一に、「今」という時間を思う存分楽しみ、満喫することが大切だと思う。人間全員、いつかは死ぬ。人それぞれ、死ぬのは明日かもしれないし、ずっと先の事かもしれない。いつ誰が死ぬなんてたいていの場合予測つかないし、誰も教えてくれない。だから「生きている」時間を人間は大切にするべきなのだ。私の祖母はもう92歳で、毎日「死」を意識して生きている。だから彼女は毎日好きなことをして楽しく暮らしている。テレビを見たり、本を読んだり、料理をしたり・・・と彼女が大好きなことばかりして、残っている与えられた命を満喫している。祖母はこういう。私は、老後ずっと好きなことをして楽しく生きたから、いつ死んでも悔いはない、と。それを聞いた私は、人間皆、若くても年老いていても祖母のような考えで生きられたらいいなと思った。「今生きている」喜び、「今生きている」楽しみを思いっきり実感してたった一回だけの人生を過ごせたら良いと思う。
 第二の方法では、人に気を遣わないで、本当に自分のやりたいこと、したいことをして生きていくと良いと思う。人に気を遣って後悔しながら生きている人生なら、つまらないし、意味のない人生だと思う。人生はやはり一回きりなのだから、その一回の人生の中で自分のためになる生き方をすれば良いと思う。やりたい仕事に就いて、自分の好きな風に生きれば良い。行きたいところに行って、食べたい食べ物を食べれば良い。そんな生き方をしたのは、第二次世界大戦中、ユダヤ人大虐殺の時にたくさんのユダヤ人を救った杉原千畝さんだった。彼は人に気遣わず自分の好きな生き方を歩んでいった。彼の親は絶対杉原千畝さんに医者になって欲しかったそうだが、彼は大反対し自分がやりたかった外交官の仕事に就いた。そして、六千枚以上もの「命のビザ」を書くのも自分の意思からであった。彼は本当に自分のやりたいことを実行させた。その行為が今でもユダヤ人や世界中の人々から尊敬され、歴史に残っているのだ。 確かに、人間いつかは死ぬのだから勉強なんてしなくて良い、今を楽しめば良い、という方向にいってはいけない。確かに人間はいつか死ぬが、だからといって人生を放り出してはいけないのだ。だが、「私達の人生は、私たちが費やしただけの価値がある」という名言もあるように、世界で一つだけの一回きりの自分の人生を死を意識しながら毎日楽しく生きて、価値のある人生にすれば良いと思う。

   講評   ogi

 清書がしっかりできましたね。
 もうすぐ日本に一時帰国ですね。楽しんできてください。

    

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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