低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
小学1・2年生
小学3・4年生
小学5・6年生
中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
一番おいしいもの イッタ
「変わったところだな。」
ぼくは、最初店に入ったときそう思った。たしか祖父は
「とてもおいしいものだよ。」
と言っていたけれど、本当においしいのかなあ、と思いながら店に入った。
食べ物で僕が好きなものはたくさんあるけれどその中で特に好きな物は「串カツ」だ。ぼくにとって串カツは特別な日に食べてとても高級なものだ。
串カツを食べたのは四年生の頃だった。祖父と祖母の提案で夜ご飯は串カツになった。けれど暗いところにあって居酒屋みたいなので
「暗いね。」
と言ったら、母が
「でもおいしいよ。」
と言ってくれたので安心した。中に入ると母が
「おなか一杯になったら店の人に『もういいです。』と言うのよ。」
と言ったのでよく分からなかったけれど言うとおりにすることにした。ドンドン串が通ったカツが出てきてチーズカツなどめずらしいものあった。まだ食べていなくてもドンドン出てくるのでまるで自分が王様になったような気分だった。けれど結構おなかがふくらんできて、もっと食べたいと思ったけれど、しぶしぶ「ストップ」と言った。祖父は良く食べていたのだが僕が飽きてきた頃にしょうがなく「ストップ」と言った。もっと食べたかったのだろう。今思うと本当に申し訳ない気がする。母と祖母も久しぶりに食べて満足そうだったし、Uもとてもおいしかったと喜んでいた。僕は串カツは人を喜ばせると思った。機会があったらまた食べたいと思った。
僕はしいたけが嫌いだ。なぜかというと色も地味だし、形も変だし、おいしくないからだ。しかし母はしいたけが好きなので、色々な料理にしいたけを入れる。しかも母は
「はい。なめくじだよ。」
と言ってはよけいに食べにくくする。けれど栄養があるらしいのでがんばって食べようと思った。
栄養があるものはほとんどおいしくないということが分かった。串カツを食べておいしかったことを祖父に話しながら車に乗った。
「今度はいつ食べられるの。」
と聞いたら母が、
「そうねえ。受験に合格したらかな。」
と言ったので、必ず合格するぞと誓った。
講評 koni
ていねいに清書できましたね。読解問題も頑張ったね。
★1月1日(木)は、お正月休みです。
★次回のお電話は、1月8日(木) 新しい課題フォルダになります。
★音読の自習の仕方がかわります。くわしいことは、お手紙がとどきますので、ぜひお読み下さい。
今年も最後までよく頑張りましたね。よいお年を!!
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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