国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   そったく   しゅんしゅん

 われわれはほとんど毎日のように、何かしら新しい考えの卵を頭の中で生み落としているが、ただそれを自覚しないだけである。いくら努力してみても運命の女神がほほえみかけてくれなければ、着想という雛はかえらないであろうと思われる。人間にとって価値のあることは、大体において、時間がかかる。   
 ぼくは、たまに和歌山のおじいちゃんの家に行く。おじいちゃんやおばあちゃんに
「欲しいの一つ買って。」
とぼくが言うと、おじいちゃんは、
「したくできたらね。」
と言う。おじいちゃんやおばあちゃんにはおねだりするタイミングを見計らなくてもいい。しかし、タイミングを身計らないで、母におねだりをしたら、
「勉強して、したくできたらね。」
となんだか冷たい感じで、それしか言わない。こういう時は、母の機嫌が悪い時だ。勉強した後に、タイミングを見計らって言うと、
「したくしたら行こう。」
と優しく言う。 
 僕は、ときどき、家でピアノをしている。ひいているきょくは、「つむぎうた」というきょくだ。このきょくは、タイミングを見計らないと、うまくひけない。最初のころは、両手がほとんどあわなかった。だから次、練習するときは、右手だけ、左手だけと、心の中で決めた。何回も何回も、練習して、ある日とつぜん、両手でひけておもわず、
「できたー。」
とまるで猿がよろこんでいるときみたいにさけんでしまった。何回も、何回も、練習してよかった。
 心の中で思ったことは、努力も大事だし、タイミングも大事だと思う。 努力し続けると、そのうちタイミングがあうことが分かった。

   講評   miri

 要約はできているので、キーワードとして、作文の中に入れておきましょう。

 今回は、非常によく長文の主旨を理解することができましたね。なにごとにも、タイミングが必要で、それを見極めることが大事だということですね。

 体験実例はどちらもぴったりなものが入りました。特に、「つむぎうた」は、先生も子どものころ、練習したことがありますが、右手と左手のタイミングを合わせるのがほんとうに難しかったです。この例を出してきたところがとてもじょうずです。

 結びの文も、とてもうまいです。タイミングが大事だというだけでなく、努力と結びつけたところがすばらしいですね。よくできました。

                        

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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