国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

昨日2566 今日437 合計3003
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   寒い朝   クローバー

 「時間よ。」
そういって毎朝母は私を起こしてくれます。ほとんど毎日私の答えは
「あと5分。」
5分たつと、母はまた
「もう5分たったわよ。」
と私を起こします。この時間に起きないと電車に遅れてしまうので、がんばって起きます。学校に、寒いときは肌色のタイツをはいていっていいので、ベットの中でパジャマのズボンをふとんを動かさないようにぬぎ、枕の下においてあるタイツとハイソックスをはきます。廊下は冷たいので、足は冷えないようにしてから起きるのです。それからゆっくり朝ごはん。歯を磨いて、母に三つあみをしてもらって制服を着て、星座占いをテレビでチェックして出発!ラッキーポイントが身近にあるものだと、それもしてからあわてて玄関を出て行きます。
 寒い毎日を送っていく中で、ある事件が起きました。学校でよくコンクールの応募用紙が配られます。それは提出自由です。その中の一つの版画コンクール。昨年初めてゴム版を彫ってみてとても楽しかったので今年もがんばってやりました。応募締め切りの間近に私が
「絶対やる。」
と言い張って、4日間で完成させました。その締切日の前夜に、母に
「明日は雪かもしれないからビニールに入れたわよ。ここに置くから忘れないでね。」
と言われました。それは、玄関。なのに、次の日私はその版画を忘れて学校にいきました。その日は雪は降らなかったけれど、雨ですごく寒くて一緒に登校している友達と、
「今日は早歩きで学校に行こうね。じゃないとこごえ死んじゃう。」
と話していました。それなのに私のおかしたミスで、母もお友達も私もすごく寒い目にあいました。母がすぐ持ってきてくれるというので私たちは駅のホームで待ちました。寒いので二人でくっつきあいながら。母に会って版画をもらい、私たちは学校へ。母も多分とても寒かっただろうと思います。でも母は私に版画を渡したらまたそのまま家へ逆戻り。それに反対の電車が遅れたためホームでずっと待っていたそうです。かわいそうなママ。ごめんなさいの心でいっぱいでした。その後は学校まで、まるで競歩の選手のように早歩き。二分で着替えて急いで朝礼場所に向かいました。
 私のために毎朝早く起きてくれる母にとっての寒い朝はどんなか聞いてみました。すると
「うっかり床暖房のタイマーをセットし忘れた日は寒くてつらいわよ。それにお弁当がなければもう30分暖かいお布団の中にいられるのに、って毎朝思うわよ〜。」
と笑いました。母も私と同じようにやっぱり朝はつらいんだなあと思いました。それに床暖がついてないなんて死にそうです。私が起きるとリビングはとっても暖かいし、すぐに温かいスープが飲めます。母にありがとう!と改めて思いました。
 母と同じ時間に起きて、母のお手伝いをしようと思いました。でも朝の寒さを思い出すと、その考えは一瞬で消えました。寒い朝にも早起きをして毎日おいしいお弁当を作ってくれることに感謝します。私は明日の朝も「あと5分。」と言ってぎりぎりまで寝ているのでしょう。
<<字数>><<表記>>

   講評   hoemi

《動作情景の結び》 起きなくてはと思いつつ、寒さにくじけて少しでも暖かい布団の中にいようというクローバーちゃんが見えるようです。結びの文の工夫、すばらしいですね。
《聞いた話》 お母さんは寒かろうが暑かろうが一家の中で一番早く起きなくてはいけないよね。床暖や暖房を入れ忘れた明朝の何と寒くて辛いこと!お母さんの心情がよく伝わってきます。
《たとえ》 <まるで競歩の選手のように>とは、ずいぶんな速さで歩いているのでしょうね。早く寒さから解放されたいというあらわれですね!上手なたとえです。
《心の中で思ったこと》 クローバーちゃんがお母さんに心から感謝していることはお母さんにも伝わっているでしょう。寒い朝は誰にでも辛いもの、早く起きられた日はお母さんのお手伝いを精一杯してあげましょう。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)