創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

昨日2426 今日3223 合計55559
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   カンタービレIFワールド   如月 沙良

偶然。タイミング。この二つは、筋道の通った理屈よりも、私たちの考えをはるかに超えた別の空間で存在していると私は思う。そしてどんどん続けていくうちに別の空間が日常に変化していくのだとも。極端な例にバスケットボール。何度ボールを投げても網に入らない。もういいや、とやけくそに投げたボールが網に入った。やった。何回も続けても入るようになった。コツを会得した。というように。これはボールが入るといいなという理想な別の空間が思想され、そこにたまたまボールが入ったということで、別の空間が形作られしっかりとした形を持つようになった。これが私たちの日常の空間では、「偶然」「奇跡」「まぐれ」となる。そして更に、ボールが網に入ったことによって別の空間と日常の空間が重なって行きー最初はピントが合っていなくてぼやけているけれどー、しまいには透かしても2つのものが重なったと分からないような微塵のずれもなく重なった。ということだろう。この別の空間をIFの世界とすると、私にはIFの世界と日常の世界には因果関係があるように思う。もし、IFの世界と日常の世界の方程式がわかると、偶然は偶然ではなくなって人類は画期的な生活を送れるようになると思う。
 聞いた話によると母と父の出会いも偶然だったようだ。ついでにいうと私という人物がいるのも偶然だ。母の卵子の5億分の1、父の精子の500万分の1という狭き門を潜り抜けて生まれてきたのである。私たちの身の回りは偶然で形成されているといっても過言ではないのであろうか。そしてその偶然が起きる裏を知らないから、偶然を当たり前だと思う。例えば、出産する時、健全な子で生まれるのは奇跡だとよく言われる。ところがどこかで何分の幾つの割合で奇形児が生まれたりするのだ。こういうことを知らないから、健全な子というのをごく当たり前と思うのである。
ひったくりにあったとする。Aさんは、予定より早い時刻にでてしまったため、まるでナマケモノのように呆然と辺りを散策していた。すると後ろから、バイクの爆音がしてびっくりしているうちに、手にしていたカバンがなくなっていた・・・。これも一つの偶然である。もしAさんが予定通りに家をでていたらひったくりに合わなかっただろうし、ひったくりのバイクも、あの時間帯に走行していなかったら犯罪者にならなくて済んだのである。IFの世界はあまりにも高度過ぎて人間でIFの世界を考える・予測することは不可能なのだろうか。それともひったくりにあってから、外出をするときIFの世界を考えるようになるのだろうか。
このことから、物事にはIF の世界を前提に進めていけばいいと分かった。偶然という運命を未来人は予測できるようになるだろうか。
もしかしたらIFの世界は歌うようにどこかを舞っているかもしれないね。そしてふわっとだれかさんの頭に入り込む。誰の頭に入るかも偶然。偶然の偶然が重なってる。

   講評   inoko

 如月沙良さん、こんにちは。
偶然とタイミング。まったく異なることのように考えられますが、突き詰めていくと、そこは紙一重の世界。偶然というのは、絶妙のタイミングであると言えるでしょう。お電話でいろいろなタイミングの話をしましたが、ご両親の出会いはまさに絶妙のタイミングだったのですね。
失敗したとき、私たちは失望したり絶望したりするものですが、タイミングが悪かっただけだと思うようにすれば、それほど落ち込まずに済むかもしれません。ものは考えようということ。偶然とタイミング、私たちが仲良くしなければならないものなのでしょうね。



毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)