国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   成長の証   こゆき

 ある朝、パパとママと小さなトーマスが、そう、二つか三つの男の子です、キッチンで朝食を食べている。突然パパが天井近くまでふわっと浮かび上がる。もちろんトーマスはびっくりだけれど、どうせトーマスはいつもびっくりしています。さて、今度はママの番です。ままがどう反応すると思う?ママの手からジャムのガラス瓶が落ち、ママはびっくり仰天してけたたましく叫びます。どうしてトーマスとママの反応はこんなにちがうのかな?これは「習慣」の問題です。ママは人間は飛べないということをとっくに学んでいる。トーマスは学んでいない。悲しいことに私達は大人になるにつれ、重力の法則に慣れっこになるだけではない。世界そのものに慣れっこになってしまうのです。私達はこどものうちに、この世界に驚く能力を失ってしまうらしい。それによって私達は大切な何かを失う。<要約>
 「月ってなんで追いかけてくるの?」
私は小さい頃、母にそう問いかけたことがある。母は笑って、
「そう見えるだけよ。」
と答えた。小さかった私にはその意味が分からなくて、首を横に傾けた。でも、今でも何でなのかは、分からない。友達に聞いても、「そう見えるだけでしょ。」で会話は終わる。私も深入りしない。それは、いつの日かの疑問でいっぱいになっていっぱいいっぱいになっていたからではなく、ただ単に、それが当たり前なんでしょ、でかたづけてしまったからである。友達も同じなのだろう。昔は、なんで火は赤いの、とか、雪はなんで降るの、と、すべてが神秘的に思えたものだ。でも今は、そんな心をもつことはそんなにない。逆に、どんなことに疑問をもてばいいの?という疑問になる。<体験実例>
 「学ぶことは、知恵をてにいれるためである」というような文を見たことがある。実際、学んで、花はなぜ咲くだとか、人間の仕組みだとかを知った。つまり、知恵をてにいれる、ということは、知識や経験をもとに、これはこうだから、こう、と分かるようになる、ということだ。そして、いろいろな知識を組み合わせて、まるでジクソ—パズルのように<例え>あてはめていくことができるようになる。だいだい、小学校四、五年生ぐらいになるとそういう論理的な考えができるようになる。しかし、論理的なものに慣れすぎてしまうと、非論理的なことがもし起こったら、パニックに陥ってしまうだろう。あまり、慣れすぎないように・・・・・・と思っていても、絶対習慣はついてしまう。なので、習慣がまだついていない小さい子供は、いろいろなことに無邪気に疑問をもつことができるのだろう。<前の話>
 「習慣」は、知識とともにひっついて人間にしみこんでいく。それは、成長の証ともいえる。しかし、同時に、「疑問」を感じることを忘れてしまう。いつの間にか忙しい毎日で、それらは「習慣」とは逆に、消えていってしまう。「疑問」とは人間にとって、成長するために積み重ねられ、やがて粉雪のように溶けて消えていってしまうものだ。<一般化の主題>なので、子供の時の「疑問」は忘れないように、その記憶を胸に、成長するのが良い、とわかった。<分かった事>
「月ってなんで追いかけてくるの?」
今度、またそう聞いてみよう。<書き出しの結び>

   講評   koni


【要約】 よくまとめています。

【前の話聞いた話】 具体的な問いかけから書き出すことができましたね。幼い頃、皆が一度は感じる疑問だものね。「月は、地球の周りをまわっていて……。」と科学的な答え方をする人と、「あなたが好きだからずっと追いかけてきているのよ。」というような答え方をする人がいます。幼稚園の先生には、後者のタイプが望ましいと言われているのね。たぶん、幼稚園生のころにでる疑問というのは、一番輝いているかもしれないね。

【たとえ・ことわざの引用】 よくできています。

【一般化の主題】 深く考えてまとめることができましたね。科学的に正しい説明に納得したことで幼い頃の疑問が解消できたとしても、幼い頃持っていた疑問を覚えておくということだけで私達はまた新たな疑問を持つ原動力になるかもしれませんね。自分の成長も感じるし、周りの人の疑問を受け入れることもできる。とてもよい見解です。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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