創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   真珠よりビー玉   キューピー

第三者からみればただの置物にすぎないものでも、自分にとってはかけがえのない思い出のものというのは誰にでもあるはずだ。どんなに社会から見て価値のないものでも、思い入れ次第でその品の価値は左右される。何千万円もするネックレスと大切な人からもらったネックレスは誰かにとっては同じ価値ということもありえるのだ。物神崇拝というのはこのようなことである。物に思いも情もなければひねくれた生き物になってしまうと思う。人間は世間の価値観より物神崇拝を重視するべきだ。(要約)

第一の原因は物を物の金銭的な価値への執着である。確かに物を買うにはお金が必要であるが、高価なものほど価値があるというのが常識に浸透しつつある。ふだん着る服の中でもかかせないアイテムがジーンズである。誰でも一足はもっているような身近な衣服でも、幅広い値段の層がある。学校ではほぼ生徒全員が毎日ジーンズをはいてくる。そんな中、お金持ちの子は有名ブランドのものをはいてくる。いわゆるジーンズは私の学校では一種のステータスシンボルのようだ。だが、お金持ちの子が下の子をいじめたり、優越感をもつようなことはない。クオリティーもデザインも安いものと変わらないのに、どうして高いものを好むのかと私は見るたびに不思議に思う。まだ18歳以下の子どもたちが高価なものを身に着けることには問題があると思う。(体験実例)

第二の原因は急激な経済成長である。経済が発展することによって、お金の存在はより強くなることで、物神崇拝は減少するのかもしれない。現代では動物達の毛や皮は人間の娯楽のために使われている。毛皮のコートといえば、高価なものという思考が定着している。しかし昔では動物の毛皮は寒い季節をのり越えるための道具だった。しかし現在では、お金持ちの象徴と言っても過言ではないくらいの高価の物となってしまった。毛皮のコートは確かに役割をはたすかもしれないが、どちらかというと、自分の社会での地位をあらわす道具と化している。(自然科学実例)

確かに物は自分のステータスシンボルでもあるのかもしれない。しかし物の思い入れがあるものは、高価なものよりも価値があると思う。「世間の眼より自分の幸」という自作名言のように、高いものを買って薄い社会での地位を保つより、自分の思い出を大切にするほうが価値があるのだ。周りからみればただのガラクタにすぎないものでも、思いが入ることでそれはどんなものよりも高価なものへと変わる。人々は値段や世間の価値観にかまわず、高価なものより、本当に大切なものをもつべきだ。

   講評   ogi

 キューピーちゃん、こんにちは。
 
【第一段落】 要約はすっきりとまとまりました。続く社会問題の主題は、「○○が問題だ」という言葉で提示してみましょう。この場合は、「物神崇拝を重視できない社会は問題だ」というようになりますね。
【第二段落】 「金銭的な価値への執着」という良い言葉が出ました。確かに、世の中の流行やブランド意識で若い子が高価なものを身に着けているのはおかしいですね。人間は、その年齢や社会的地位にあったもの、つまり”働き(労働)に見合う品物”を身につけるべきです。ちなみにジーンズは一足ではなく”一本”と数えます。覚えておきましょう。
【第三段落】 動物の毛皮はかつて、防寒のためのものだったという自然実例が、上手に入っています。
【第四段落】 自作名言、今回もばっちりです。まとめもとてもよくできています。

   


<表記>

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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