低学年から学力の基礎を作る
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   新年の決意   なつみかん

「ボォーン・・・・・・。」
大きな音に私の体がびくんっとふるえた。2008年最後の夜、私は母と父と母の友達とその子供で、除夜のかねつきに行った。
 12月29日から1月4日にかけて、私の家族は静岡の祖母の家に行った。祖母の家には、祖母と、私の母の妹、そのだんなさん、あと私達のいとこがいる。私と妹はそのいとこ2人とたくさんさわいだ。まるで動物園のようだ。しかし私より小さい子ばかりで、面倒を見なければいけなかったので、疲れてしまった。でもにぎやかで楽しかった。
いよいよ31日。2008年最後の日だ。こたつに入りながら紅白歌合戦を見て、お風呂に入って・・・・・。どんどん2008年から2009年へと年が変わるときが近づいてくる。11時20分ごろになると、母が
「さあ、みんみん(妹)を起こさないように、出かけようか。」
とこたつから立ち上がった。ダウンジャケットを着込み、マフラーと手袋をしっかり着けて、寒さ対策は万全だ。私と母と父は車に乗り込むと、ぶるぶっと震えながら、お寺へ向かった。
 お寺に着くと、母の友達とその子供が待っていた。
「ほらたかちゃん(母の友達の子供)行くよ。」
とみんなで階段を上り、お参りをした。寒さ対策は万全・・・・・のはずが、さすがに冬の真夜中。寒い・・・・・。
 火に当たりながら待っていると、私達の順番が回ってきた。小学生になってから毎年やっているから慣れてきたけれど、やっぱりまだきんちょうする。
(音がちっちゃくなっちゃったらどうしよう・・・・・)
と不安になっているうちに私の番。手を合わせておじぎをして、かねをつくぼうのひもを持った。
(いっせーのーせっ)
心の中の掛け声とともに、思いっきりひもを振った。
「ゴォーン・・・・・・」
音が鳴った。私はさっきの不安が消え去っていくのと同時に、いよいよ新しい年になったという実感がわきあがってきた。さっき年が明けたばかりだ。今年もいい年になるような気がする。
 年末になると、よくテレビで「お正月のしきたり」を紹介する番組がやっている。それで見たことで、びっくりしたことがある。
 鏡もちを玄関に置いてはいけない、おみくじの吉や小吉などの運勢のよさの順番は神社やお寺ごとで違う、子供が好きなおせちの具ランキングなどなど・・・・・。年末や正月のしきたりやきまりがこんなにあるなんて信じられなかった。こうしたきまりを全部守って、受け継ぐのは大変だけれど、こうした日本独特の伝統を大切にしていかなくてはいけないと思う。
 正月に新しい目標を立てたり、普段とは違った生活をすることで、新しい年を新しい気持ちで過ごせることがわかった。今年も新しいことを、新しい気持ちでやることが出来そうな気がする。
「じゃぁねー、バイバイ。」
母の友達とたかちゃんと別れる。今年もいい年にしよう、と心に決めて、私は車に乗り込んだ。

   講評   arare


 今月もがんばりました。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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