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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   喜びを呼んだくやしさ   ひろみ

 建物全てが速いスピードで遠ざかっていきます。この日、私は仲のいい友達何人かと、かげおにというおにごっこをしました。かげおにとは、おには、かげに入る事が出来なくて、逃げる人は、かげが休けい場です。タッチされた人が次におにになるのです。
「一、二、三、四、五。」
おにが目をふせて数を数えている間に、私達は、運動場の一番はしまで来てしまいました。この運動場は、まるで大草原のように広々としています。そして、寒い季節なのに、太陽はスポットライトのように私達四人を照らし出しました。
「あれは、Yちゃんじゃない?」
四人のうちの一人が声を張り上げました。黒いかげが徐々に近づいてきました。その姿は、やはりおにのYちゃんだったのです。みんなは、逃げる事も忘れたかのように、しばらくぼうっと立ち止まっていました。
 しかし、Yちゃんが走って来たときには、もう、われさきにと私達は走り出しました。かげまで後二メートルです。おには、もうすぐ後ろです。長きょりを走ったので、こきゅうもみだれています。
しかし、それは私だけではないはずです。
 私は、その時ふと思い出しました。じゅくの試験で、国語が一点差で負けてしまった時がありました。その時は、とてもくやしかったので二度とこんな思いをしたくないと思ったのです。
 これが走っている時の私をはげましてくれました。遊具も建物も今の私には見えませんでした。すると、たちまちおにが小人のように小さく見えてきました。逃げ切りました。
 くやしい思いが喜びを呼んでくれたのです。くやしい思いをすることも、自分を成長させるのに必要な事かもしれません。
 私の胸はドクンドクンとリズミカルに波打っています。走りきれた事へのうれしさで、胸がいっぱいになっていました。そして、顔にも、満面の笑顔が広がっていました。

   講評   muri

 パソコンでの清書、がんばりましたね。難しかったかな?最初のうちは時間がかかるかもしれないけれど、ゲームを楽しむような感じでやってみてくださいね。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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