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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   ぼくをのばしてくれた水泳選手   きおあ

一月二十四日、西宮コナミで水泳競技大会を見ました。この大会は、北京オリンピック代表が出場するくらいハイレベルな大会でした。(いつ、どこの書き出し)だから、テレビカメラがあったし、タイムを知らせる電光けい示板も初めて見て、
「すいごいなあ。」
と、ぼくは思わず言いました。
 最初に感げきしたのは、プールの大きさでした。なぜかというと、ぼくがいつも練習しているプールの長さは二十五メートルだけど、この大会のプールは五十メートルもあったからです。(理由)
「こんなに長いプールだったら、五十メートル泳ぐのにクイックターンをしなくてすむから、その分速く泳げていいなあ。」
とうらやましく思って、いっしょに見ていた母に言いました。(長い会話、会話行がえ)
 ぼくが一番ドキドキしたのは、最後のプログラムの男子二百メートル自由形決勝です。(縦書き漢数字)どうしてかというと、中学三年生の人が優勝したからです。
 スタートする直前、「よーい」と言われると選手達はかっこよくスタート台の上で足の指を板にひっかけて、「ドン」で思いっ切りジャンプをして飛びこみ、バッシャーンとスタートしました。ぼくは、こういう勢いのあるスタートを見て、力強さを感じました。(途中思ったこと)まるで、お魚がものすごいスピードで泳いでいるみたいに見えました。
プールの半分くらいまでは、もぐったままで、イルカみたいにかっこよかったです。(たとえ)
そのあと、だんだん力のちがいが出てきました。一本で五十メートルだから、二往復したけれど、最後の四本目でみんな少しずつ速くなったり、おそくなってきました。最初は、大学生がトップを泳いでいたけれども、あと十メートルぐらいの所でそのトップの選手の気がぬけてしまったのか、急におそくなりました。そこへ、タッチ直前に二位を泳いでいた中学生の選手がトップをぬいてゴールしたのです。しかも、大会新記録を出して優勝しました。
「中学生が逆転優勝だ。すごいなあ。」
と、ぼくはびっくりドキドキしました。
 もし、ぼくがあんなに大きい大会で大学生や高校生と泳いだら、弱気になってボロボロに負けてしまいそうだ。でも、この中学生は、最後までライオンのような手で水をかいて、ペンギンのように速く足を動かして、あきらめずにがんばっていました。(もし・・・だったら、途中思ったこと)
 次の日、ぼくの水泳教室のテストがありました。ぼくのテスト種目は五十メートル自由形。競技大会を見る前の練習の時には、五十六から五十八秒で泳いでいました。でも、大会を見て、気をつけたことが二つあります。一つ目は、息つぎをあんまりしないことです。なぜかというと、息つぎのために顔を上げると、体がしずんでしまって、おそくなるからです。練習の時までは、いつも二十五メートルの間に息つぎが二回だったけれど、このテストの時は一回にしました。
 もう一つ気をつけたのは、バタ足の時、足をピンとのばして速くするようにしたことです。
 すると、テスト日のタイムは、なんと四十九秒六0!練習の時よりも七秒も速くなりました。
「やったあ!ブロンズステージを飛び級して、シルバーステージに認定されたから、うれしいなあ。ぼくの二つの作戦大成功だ!」
コーチからシルバーワッペンをもらったとき、
にこにこしながら、心の中でとびあがって喜びました。(顔のようす)
 ぼくがこの作戦を思いついたのは、前の日に競技大会で、あの優勝した中学生の泳ぎを生で見たおかげです。コーチに同じ事を注意されていただけだったら、全然速くなりませんでした。けれども、生で速い泳ぎ方を見て、ぼくは作戦を頭にうかべられるようになったのです。
 これからは、泳法ポイントの説明をしっかり読んで、しかも速い選手の泳ぎを見たら、ぼくはもっといいタイムを出し続けることができそうです。次は、五十メートルを四十秒で泳いでプラチナステージを目指すぞ。
(結びに思ったことを長くかく)

   講評   hamura

 色つきの絵でいっしょうけんめいがんばっているようすが、わかります。
 水泳大会から始めているのが、次の日のさくせんにつながっていてよいですね。たいかいのようすは、私も見ているような気もちになるほど、生き生きと力づよく、スピード感もあります。すばらしい。 「まるで」のたとえが入っているので、読む人がそうぞうしやすいです。魚、イルカ、ペンギン、ライオンと、たくさん思いつきましたね。
 中学生が追い上げるようすが、きんちょうかんもあって、よくえがけています。「そのあとだんだん・ 少しずつ ・あと・急に・そこへ」というつなぎが言葉がうまいです。また、「 ゴールしたのです」と、ここだけ、現在形にしているのが、効果的(こうかてき)で大せいこうです。
 水泳教室でのテストでは、ぐたいてきに数字を入れながらせつ明しているので、がんばったこと、すごいことなどが、はっきりとわかります。とてもいい書き方です。じょうずな人のプレイを見るというのは、ほんとうにだいじなのですね。最後に、これからの決心を書いて終わったので力強いです。 

 

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