創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   想像力と知識   なまず

さあ、想像してみて。ソフィーは森を散歩している。突然、行く手に小さな宇宙船を見つける。自分を異星人みたいに感じたことはない?わたしっておかしなもの、とソフィーは考える。わたしはなぞめいた生き物と・・・・・・。もう一つ想像の体験をする。突然、パパが天井近くまでふわっと浮かびあがる。この世界そのものは、どうなっているんだったっけ?こんな世界ありかな?世界もパパのように宇宙空間にふわふわ漂っているんじゃなかったっけ・・・・・・。悲しいことにわたしたちはおとなになるにつれ、重力の法則になれっこになるわけではない。世界そのものがなれっこになるのだ。わたしたちは子どものうちに、この世界に驚く能力を失ってしまう。(要約/構成)
 僕にも、似たような体験がある。例えば、太陽の色は何色だろう。昼間普通に見る太陽を書くなら普通は白色だ。しかし、これが幼稚園や保育園の子が絵を描くときの太陽は、赤色なのだ。赤色の太陽は夕焼けの太陽だからいいじゃないかと思う。だが、夕焼けの絵ではないのだ。本当に小さい子は太陽を赤い色だと思っているのだ。大人になってしまうとこれが、
「太陽は実際黄色だよ。」
などという。赤と黄色では全く色が違う。これは多分、小さい子は太陽の光が強くまぶしいから赤色にするのではないのか。大人は、知識を持っているから黄色というのだ。大人になってしまうと、太陽が赤色なんてありえないなんていう人もいるだろう。(表現)
 もう一つ、似た話がある。それは、学校で聞いた話で、小さい子がひらがなの「れ」をカンガルーと見間違えたという話だった。僕は最初この話を聞いたとき、頭がポカーンとした。カンガルーとどこが似ているのか考えてみると、やはりひらがなの「れ」にしか見えなかった。これは、まだ文字が読めないような2歳ぐらいの子が絵本で見たカンガルーとひらがなの「れ」が同じものだと思ったのだろう。しかし、文字が読めるようになれば、ただの「れ」じゃないかという風になってしまうんだろう。想像の世界は難しいものだと思った。
 僕も、このような想像も昔たくさんしてきた。それを母に聞いた。まず、絵を描くときやはり太陽が赤色だった。何で今では、太陽の色を赤といわないんだろう。他には自分も鳥のように空を飛びたいと言ったらしい。でも、今考えれば無理なことぐらい知っている。それは、人間の体の骨のつくりと鳥の骨のつくりが違うからだ。知識を身につけることで、想像力を失うなんてとても悲しいことである。小さい頃はいろいろな想像があるが、知識を身につけることは、夢はどんどんなくなっていく。一長一短だ。知識を得れば、想像力がなくなってしまうのだ。(聞いた話・表現)
 僕は、太陽を赤色で書いたり空を飛ぶなんてとてもおかしい話だと思っていたけれど、よく思い返せば自分もそうだった。想像することは何もおかしくはない。小さい頃は逆に想像するべきだと思う。人間にとって想像とは、現実ではなく自分が自由に操れる楽しい世界で、そのような世界は知識を身につけることでどんどんなくなっていってしまうものだ。だから、知識がない小さい頃にしか楽しめない世界である。僕はこのことはアニメを見なくなることとほとんど同じだと思う。最初は楽しく見ていた、仮面ライダーやいろいろなアニメも知識が身につけば、こんなものありえない。こんなもの馬鹿馬鹿しいなんて考えるからだと思う。でも、そうではなく想像することも大切なことだと僕は思っている。僕は、今日もテレビをつけてドラえもんのタケコプターが欲しいと思った。タケコプターで空を飛ぶ景色を頭の中に浮かべボーっとしていた。(主題)

   講評   kaki

これを清書にしたいと言ったわけがよくわかります。力作です。


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