国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   こわい鬼   いまの

 「鬼はー外、福はー家!」
このあいだ、節分の祭りに学童のみんなで行ってきた。やはり節分といえば豆まきだろう。しかし、今年はお祭りで豆採りをした。会場に行くと周りは人ばかりでぎゅうぎゅうづめだった。豆が降ってくると、必死でどうにか一、二個とった。そんなだから今年の節分の一番の思い出は、屋台でクレープを買ってもらったことだった。
 「もしもし、こんにちは。二月一日あいてますか。」
電話でさそわれ、祭りは好きだから行くことにした。お祭りの豆まき会場に行くと、まるで真夏のような蒸し暑さがただよっていた。ステージから豆がまかれるとみんないっせいに押し寄せてきた。みんなこんなに必死なのは、多分商品があるからだろう。まるで、バーゲンセールのおばさんだ。これは、絶対に豆まきではない。争奪戦だ。家でのんきに豆まきしていた方が絶対に良かったと思い、ものすごく後悔した。でも、あとから食べたクレープと広島焼きが、すごく美味しかった。気の変わりやすい私は、やっぱり節分の祭りも悪くないな、と思った。今年は、どたばたした節分になった。
 私が、保育園にいたころのせつぶんは先生が、やけにこわいリアルな鬼の面をかぶり、こしみののようなものをして、追いかけてきた。小さい私はわんわんないたそうだ。確かに、なきながら鬼に豆をぶつけている記憶は、何度かある。周りで他の子がないているのも何となく覚えている。いまでも、ちょっと引いてしまうぐらいこわい鬼の面だから、小さい頃はこわくてたまらなかったんだろう。だから、小さいときは節分が大嫌いだった。後から食べられる豆は大好きだったが。鬼と一しょに写真をとろうとしたときも、作り物の鬼がこっちをぎろっとみたらどうしようなどと、今ではよく訳の分からない妄想もあって、節分はインフルエンザの注射の次に嫌いだった。ちなみに一番嫌いなのは今でもインフルエンザにかわりはない。
 節分とは、日本人にとって一年の厄を清める昔からの儀式だ。それに、「梅一輪一輪づつの暖かさ」ということわざのように季節の変わり目を感じる意味もある。私も、今年一年健康にすごせるように神社にお参りに行く。それから、鬼に感謝しておなかいっぱい豆を食べるつもりだ。
「鬼はー外、福はー家!」
そろそろ家にも福が入ってきたころだろう。

   講評   komiko

 いまのちゃん、こんにちは! 大事なポイントを意識して書くことができましたね。

 「書き出しの工夫」を「かけ声」から始めることができましたね。お祭り会場の様子を「まるで、バーゲンセールのおばさんだ。これは、絶対に豆まきではない。争奪戦だ。」と「たとえ」上手く使って様子をいい表現で表すことができましたね。「前の話」では、保育園のころの豆まきのことを思い出して「いまでも、ちょっと引いてしまうぐらいこわい鬼の面だから、小さい頃はこわくてたまらなかったんだろう。」と「いろいろな思った」を使って表現ができました。第四段落は「一般化の主題」「ことわざの引用」「これからの決意」のあとに「書き出しの結び」では素敵な表現で書き結べましたね!

 次は、二月十二日(木)に電話をします。「私の家は自動車が(感)」を読んでの感想文です。冒頭三百字の暗しょうにチャレンジしてください。

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