国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   本の楽しみ方   いろは

テレビは受け身で楽しめるが、読書は積極的な態度が必要だ。二つの娯楽は得る楽しみも全く違う。難しい本もあるが、無理やり読むのではなく、時には読まないことも大切だ。自分に合った本を見つけ、読むのが理想的だと思う。また、難しい本も、時間を置いてから読んでみると、楽しめるようになるかもしれない。
 今では誰もが知っている、『ハリーポッター』。映画で見たという人が多い中でも、本は発売決定前から予約殺到。発売日には行列の末、一時間も経たないうちに完売。本の人気が下がるどころか上がっているのはなぜか。そこでも、受け身と積極的な態度の楽しみ方が関わってくると思う。映画で見るのは楽だし、スクリーンに映し出される迫力もすさまじい。役者の演技もすばらしいだろう。ところが、本に関しては、読者のそうとうな努力も必要かと考えられる。何憶という大金がかかっていない代わりに、根気が無ければ楽しむことのできない娯楽。そう聞くと大変そうでいや気がさしてくるが、そんなことにも負けじと読むことができるのはなぜか。それは得る楽しみが、他の本よりも大きいからではないだろうか。私もこの前読んでみた。最初は分厚いし、途中でいやになるだろうと思っていた。だがそれは間違っていたのである。読み出すと止まらなくなり、周りの音が消えた。いやになることなんて、今考えれば一回も無かった。読めない時間はうずうずし、何よりもこれを優先した。映画では分からない、ハリーの気持ちや視線。スクリーンなど無いのに、生々しく感じる情景。私はこの時、初めて読書というものを知った気がする。でも、映画が面白くないわけじゃないのだ。まるで全く違う物語のように、二つは異なる。それは私だけが思うことではないと思う。世代を超えてみんなが思っていることだ。
 どんなに本好きであっても、どんなに物知りであっても、難しく読みにくい本はある。だが、その本が絶対に読みにくいわけではない。読みにくい、難しいと思うには人それぞれだ。逆に、自分が面白いと思った本でも、他の人はそう思わないかもしれない。だから、自分で読んでみないと、自分に合った本なんて分からないのだ。まずは読んでみることから始めれば良い。
 人間にとって読書とは、本と向き合わなければ楽しめない娯楽だ。だから、ただ見ているだけでは何も起こらない。自分から読もうとしなければ、本だって楽しませてくれない。だが、堂々と向き合おうとすれば。積極的な態度で読もうとすれば。たった一冊の本であっても、世界は広がり続けるに違いない。それには、選択も確かでなければいけない。自分に合った本を選ぶ。そして心から向き合う。そうすれば、だれだって読書という娯楽を楽しむことができるだろう。私にだって、それはできるはず。たくさんの本を読み、また難しい本にも挑戦し、自分の世界を広げていきたい。また映画とは違った娯楽を存分に楽しめたら良いと思う。

   講評   sumomo

 とうとうハリーポッターも完結してしまったのですね。先生は残念なことに何巻目からかハリーポッターを読まなくなってしまいました。結末もどうなったのだろうと、ずっと気にはなっているもののまだ知らないのです。いろはさんはハリーポッターを読んでみて、読書の楽しさを実感したのですね。
 映画と読書を比べるという文章にはよく出会います。それはやはり読書のほうが読み手の想像力をかきたてて、わくわくするとか、映画のほうが迫力があるというものですが、いろはさんの意見はどちらでもありません。二つはそれぞれまったくちがうものだという意見はとても新鮮ですね。自分自身が読書でどんな体験をしたのかもくわしく説明できました。これからどんな本と出会うのか楽しみですね。

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