国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   家庭での愛情   えむや

 本質的な問題に、どんな点から気付くのか、そういうものが、どんな状況から出てくるかと言うというと、それも、その人の素質によるものだと思います。これはいろいろな要因が考えられます。小さいときからの物の考え方、家庭内での躾、いろんな要素が複雑に入り組んでいるわけです。よく教育問題で、これからの学校教育の進路や個性化が文部省の教育審議会などで云々されます。まず改革は親からやらないと効果が上がりません。「三つ子の魂百までも」ではないですが、本当に意識づくまでの幼い時代に、家庭でその芽は育つものです。子供の人間形成の大事な点は、人間的な愛情です。本当の愛情は何なのかと、スキンシップで親子の会話や感性が生まれるようにしなければなりません。そういうところの形式が変わっているのに、本当の愛情に気が付かないのではないかと思います。子供の成長過程には、親から真の愛情を受けることが必要である。<主題:是非の主題>
 大横綱である貴乃花はずっとお母さんからの愛情を受け続けていたそうだ。そうやって、親から愛情を受け続けていると貴乃花のような人物になり、愛情によっていろいろな経験を積む事ができるので愛情を受けることは必要だと思う。<構成:複数の理由一・二>
 「親が男の子に望む職業」(クレラ 1997年)のデータによると1位公務員2位スポーツ選手3位医者である。この3つの職業はいずれもいろいろな人とやり取りをするのが大切な職業だ。人とやり取りをするのに必要なのは今までの人生の経験だと思う。その経験を積むにも親の愛情はふかけつであると思う。<題材:データ実例>
 確かにいつまでも親の愛情だけがすべての経験につながるわけではないが、私たちの人生は、私たちが費やしただけの価値があるという名言があるように家庭での愛情はとてもよいものであるということを理解する必要があると思う。<主題:反対意見への理解><表現:名言の引用>

   講評   kako

 こんにちは、えむや君。頑張りましたね。「是非の主題」は、とても良いと思います。その理由を書いてみましょう。どうして、「親から真の愛情を受けることが必要である。」と思ったのか、二つの理由を考えて、第二段落と第三段落に一つずつ書いていきましょう。
 第二段落の例について、もう少し具体的に書いてみましょう。貴乃花を例にしたことは良いのですが、貴乃花はお母さんからどのような愛情を受けたのか、それによってどんな人物に育ったのかということを書いていきましょう。想像する部分もあると思いますが、貴乃花の例を理由と結びつけて第二段落をまとめていきましょう。
 第三段落には、データを使うことができましたね。一位から三位までの共通点が何であるのかを読み取ったことは、とても良いと思います。人生経験を積むために、なぜ、親の愛情が不可欠であるのか、どういう愛情であれば人とのやり取りができるような経験をすることができるのか、えむや君が考えたことを理由と結びつけて書いていきましょう。
 最後の段落では、名言を引用することができましたね。「反対意見への理解」は、「是非の主題」に対する反対意見を考えて、その意見について理解を示します。ですから、「親から真の愛情を受ける必要はない」という反対意見に対して理解を示すことになりますね。名言とその後に続く意見との間に関連性がないので、是非の主題と合う名言を探してみるとよいでしょう。また、名言がどのような意味であるのかを考えてから使うことも大事ですね。

          


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