国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   成長につながる家庭での愛情   ショウ

 わがまま放題にして育ったのでは、そういうことを感じ、ある方向へもっていく機能、考え方が生まれてこない。だから、たとえ小さなことでも、自分がどういう立場にいるかということを、早くから家庭の躾や、親の愛情で、それを感じさせるということも可能だ。 それを育てることが、家庭内の本当の愛情といえる。また、親は本当の愛情とは何かということを自覚する必要がある。昔は親が子供のために一生懸命食事を作った。今は子供でもレンジで温めれば、苦労なく作れる。子供の人間形成の大事な点は、人間的な愛情だ。親と子の愛情は古典的、本能的なものだから、経済的に貧しくても、温かい家族的な愛情のある家は幸福だ。僕は、子供の成長には家族での愛情のある躾が欠かせないと思う。
 その理由として第一に、愛情がなければ子供は物事を判断する力がなくなってしまうからだ。親がいつも子供に優しくし、欲しいものを何でも買ってもらえるような教育を受けていると、子供は物の価値観を失ってしまう。将来ものの価値観を持っていないと、買うべきものと買う必要のないものの判断がつかなくなってしまう。かといって厳しすぎてもいけない。ものの価値観の話でいけば、子供が欲しいと言っても毎回却下されると子供は、欲しいなんて思ってはいけない、と思ってしまう。ものの価値観のみの話ではないが、優しくすることだけでなく、厳しくすることも愛情のひとつなのではないかと思う。
 また、第二の理由として、自分で考えて行動するということを身につけさせるためには愛情のある躾が必要だからだ。一月のお小遣いの相場(金融広報中央委員会)の中学生というところを見ると、五千円から七千円が三十七パーセントでトップ、次いで三千円から四千円が十六パーセントとなっている。これには今使うお金と未来に使うお金に分ける時間管理の能力を身につけてほしい、という親の願いがこめられているそうだ。
 確かに、生まれながらの素質というものはある。しかし、「鉄は熱いうちに鍛えよ」という名言があるように、家庭での愛情のある躾が子供の成長につながり、将来立派な子供になるのではないだろうか。

   講評   hamati

●構成:構成図・複数の理由:愛情のある躾が大切だと思う理由を、ちがった視点から二つ書くことができましたね。根拠となる体験実例は、ショウ君の実体験を入れると、さらに説得力のあるものになりますよ。
●題材:データ実例・長文実例:「愛情がなければ子供は物事を判断する力がなくなってしまうからだ」という理由のあとに、お小遣いのデータを引用したのはうまいですね。さらにショウ君自身の場合はどうか、自分のことにおきかえて考えてみるとよいですね。
●表現:名言の引用:「鉄は熱いうちに鍛えよ」とは、内容に合った名言ですね。幼い頃の親の愛情は、その人の一生を形作るものなのでしょうね。
●主題:反対意見への理解・是非の主題:反対意見への理解と、自分の主張がしっかりと書くことができています。主張の根拠となる体験実例がないと、少し現実味がない印象になってしまうので、自分のことで思いつかなければ、現代社会で起こっている様々な犯罪の根底にあるものなどについて、考えてみましょう。
●公共の場でのマナーの悪さや、少年犯罪など、親の躾の欠如が原因であると言われている事例は数多くあります。よく取り上げられるテーマなので、自分なりの考えを持っておくとよいですね。字数が少し足りないところは、体験実例で補うことができそうですよ。項目はしっかりとできていて、全て◎です。がんばりましたね。すばらしいですよ。


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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