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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   緊張することは   なまず

「ギャアアア。」

ジェットコースターに乗りながら騒ぐ。高いところから一気に落ちるようなとても怖い体験だ。ジェットコースターになる前はとてもびくびくする。特に初めての体験では、緊張しすぎてよく覚えている。(書き出しの工夫/構成)

 ジェットコースターに初めて乗ったのは、5年生の頃に言ったディズニーシーのジェットコースターだった。最初は、ただとても楽しみな気持ちで乗ろうと思っていた。しかし、ジェットコースターの乗り物が見える位置まで来たとき、とてもドキドキしてやっぱりやめようかと思った。ついに、乗るときが来た。最初は、ただ高速で走っているだけだったのでそんなにドキドキしなかった。しかし、最後のほうになると、急上昇し、もうすぐ急降下するのではないのだろうかととてもびくびくした。とても緊張する体験だった。まるで、忘れ物をしたとき正直に言うみたいだった。このドキドキが楽しみで乗るという人が、ジェットコースターに乗る人だと思った。だから、そういうドキドキを好まない僕には馬の耳に念仏のようなものだった。そして、どうして緊張なんかするのだろうと不思議に思った。(表現)

 緊張するといえば、もう一つ体験がある。それは、中学受験のときのことだ。本番では、受かるか受からないか、難しいか簡単かなどいろいろと緊張した。しかも、周りの人は友達がいたみたいだが、僕はそのとき自分の学校の人や塾の人もいなかったので気が落ちつなかった。緊張しなければすんなりできることも、緊張すると何もできなくなってしまう。だから、緊張することはよくないことだと思う。けれど、緊張しなければそれはそれでいけないことでもあるのかもしれない。なぜかというと、緊張感は自分を成長させてくれることでもあるのだ。実は、受験をする前全く緊張しなかったのだが、そのとき気持ちが引き締まっていなかったのだ。つまり、これから受験するという気持ちがしっかりしていなかったのだ。だから、緊張することでこれからやることに対しての気持ちの準備をするのだ。

 母に聞いた話だが、母は、僕のピアノの発表会のときに緊張したといっていた。間違いはないかなどいろいろ心配しているそうだ。でもその緊張も演奏を聴く準備を示しているのだろう。(聞いた話・題材)

 僕は、緊張することはとても不思議だと思っていたが、よく考えると緊張は気持ちの準備をするものだと思う。ジェットコースターにしても、受験にしても気持ちの準備をしているというわけだ。人間にとって、緊張とは気持ちを準備するものだ。だから、人間は緊張することに対していけないという考えを持ってはいけないと思う。緊張して失敗してしまうというときもあるが、やはり緊張は大切なものだ。また、ジェットコースターに乗ったときのことを思い出し、ゾッとした。(主題)(書き出しの結び)

   講評   kaki

【1段落目】
インパクトのある書き出しです。
【2段落目】
ジェットコースターに乗る場合には2種類の「ドキドキ」があることがわかりました。それを「緊張」と「楽しみ」という異なった気もちからくることをわかりやすく説明できています。「まるで、忘れ物をしたとき正直に言うみたい」というたとえがおもしろい。ことわざも上手に使えました。
この段落の最後に「緊張感」についての疑問を投げかけたところもいいね。
【3段落目】
本番の試験の前にちっとも緊張しなかった体験から、「緊張感は自分を成長させてくれることでもあるのだ」「緊張することでこれからやることに対しての気持ちの準備をするのだ」とまとめたところが実にうまい。「緊張」と言えば、ついついマイナスのイメージを思い浮かべてしまうのですが、そうではないということを体験談から証明することができました。
【4段落目】
お母さんから聞いた話も書けました。お母さんの心をしっかり読み取っているね。
【5段落目】
2段落目の疑問の答えが書けました。「人間は緊張することに対していけないという考えを持ってはいけない」と独自の意見が書けたところがとてもよかったです。結びの文もお見事です。




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