国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   身近な自然   いまの

 都内にはめずらしくほそうされていず、道ばたには草が生えていた。となり近所には古い家が多くて、敷地からはみ出した樹木の茂みが路上に日陰を作った。彼らはこの路地で地球のかけらを発見していたのではなかったろうか。道は車向きの道路になり、地球のかけらではなくなってしまった。町中の雑草に対する人間の態度は時と場合によってさまざまである。「雑草のようにたくましい」「雑草のように生命力が強い」という表現がほめ言葉としてよく使われる。
 私も保育園の頃、よく公園に行って遊んだ。先生にシロツメクサでつくるかんむりを教えてもらったり、オオバコなどで草相撲をしたり・・・・・。土や草などが、もっと身近にあり自然で遊んでいた頃だ。自然のもので、白いかんむりをかぶったお姫様にも、かわいいケーキを作るケーキ屋さんにもなんでもなれた。友達とも自然に、
「これいっしょにやろう。」
などと会話したり、けんかも緑にとけていった。まるで、自然が影のようにいつもそばにあった。でも、最近は家にいて本を読んだり勉強をしたりしているばかりで何もやっていない。小さい頃はあんなにとりつかれた自然が、全く感じられない。たぶんふとしたところで、目にする自然がなくなったせいでもあると思う。雑草がしぜんに見られる町中のほうが、コンクリートとアスファルトで固めた町中よりもだんぜんいいと私は思っている。
 小学二年生のころ、『初めてのキャンプ』という本を読んだ。そこには、塩とお米とビニールシート、つりざおだけでキャンプにいった、父と子どもの姿が描かれていた。フキの葉で飲むわき水や、もりで魚をつく様子などわくわくするような自然が描かれていた。何より夜の空にうかぶきれいな星空!普だん見かけない力強い自然を見て、きっとあこがれたのだろう、おじいちゃんの家に行ったときお父さんに森の中につれていってもらった。行けるところまで行ってみようということになって、どんどん登っていくと木の実やいろんな草などの発見が見えてきた。さらに行き、次の山とのつなぎ目の道に来たところでとまってしまった。その、木におおわれた細い道の中は真っ暗だったのだ。坂になっていたから中はよく見えなかった。もしかしたら暗いのはそこだけですぐ先には日が差していたかもしれない。でもいままで見たことのないような、闇だった。お父さんは行ったことがあるのかもしれない。でも、いつもそんなに顔が変わらないから、怖いのか、懐かしんでるのか、楽しんでるのか、おどろいてるのか全く分からなかった。私は思わず、
「もう帰らない?」
と頼んでしまった。やっぱり、怖かった。でも今の私ならもう少し先まで行っていたかなーと最近ぼんやり思ったりもする。
 土とは人間にとってすべての始まりで、長い地球の生命体、生命系に一番近いものだと思う。「やはり野に置けれんげ草」ということわざがあるように野原に咲いてこそがれんげ草である。これから、花や土にもっと親しんで生きたいと思っている。

   講評   komiko

 いまのちゃん、こんにちは! 大事なポイントをしっかりと意識して感想文に取り組めましたね。 字数を目標字数にのせることができましたね。よくがんばっていますね!

 「要約」は、工夫してまとめることができました。第一段落の最後に<要約>のキーワードを入れるのを忘れないようにしましょうね。「体験実例」では、公園で遊んでいたときのようすを「けんかも緑にとけていった。まるで、自然が影のようにいつもそばにあった。」と、いい表現で表すことができていますね、「いろいろな思った」にもちょう戦できていて、いいですよ!「たとえ」や「その人らしい会話」を入れていくと、その場面での様子がよく伝わります。この調子です!「前の話」では、「初めてのキャンプ」という本を読んだこと、お父さんと四国の山歩きをして目にした森の暗さを「いままで見たことのないような、闇だった。」と、いい表現で書けていますね。「でも今の私ならもう少し先まで行っていたかなーと最近ぼんやり思ったりもする。」と、今の自分だったら、と想像することができました。ここの文末は「先まで行っていたかなぁ、と最近ぼんやりと思うこともある。」と書いた方がお姉さんぽいですよ。 第四段落では、「一般化の主題」で「土とは人間にとってすべての始まりで、長い地球の生命体、生命系に一番近いものだと思う。」と書いてくれたので文末は「一番近いものだ。」と断定するとかっこいいですよ。「ことわざの引用」の後で「これからの決意」までしっかりと三つのステップがふめましたね。よくがんばっています!

 次は二月十九日(木)に電話をします。「ヨーロッパにおけるリンゴの(感)」を読んでの感想文です。長文の冒頭三百字の暗しょうにチャレンジして下さい。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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