国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   チョウチンアンコウ   そのこ

 一九六七年の二月二十日、鎌倉の海岸の波打ち際で一匹のチョウチンアンコウが海岸に遊びに来ていた一般の人に拾われた。これは珍しい魚だということで、そのチョウチンアンコウは、段ボール箱に入れられて、八キロ離れた江ノ島水族館に運ばれ、海水に戻したところ元気を取り戻し、八日間生きた。ラブカやギンザメもメンダコも、ようやく十日間程度は生かしつづけることはできたが、それは残念ながら飼育したというよりも、生存していたという方がふさわしい。深海魚が水族館で飼えないのは、それが深海に棲んでいるという事実よりも、深海に棲んでいるために皮膚や内臓が傷つきやすい、体がもろくてこわれやすい、環境の変化に弱いという理由の方が大きいようだ。
 私も同じような話がある。よく、おばあちゃんのお家の近くでお祭りがある。私はいつもそのお祭りに参加するのだが、とくに金魚すくいが得意だ。テレビでやっていた金魚すくいのプロのまねをしてみたら、上手になった。おととし、私は一人でお祭りに行ったところ、金魚すくいがあったので、まるで吸い込まれるようにのぞいてみた。すると、結構たくさんの金魚がいたので、やることにした。六匹くらい取れたのだが、何匹とっても二匹とかいてあったので仕方なく選んだ二匹をおばあちゃん家に持って帰った。水に入れて、餌をやったが、数時間後、一匹水の上に浮かんでいた。
「あっ」
私は思わず声を上げてしまった。すぐにおばあちゃんを呼んだら、
「きっと、みんなが金魚をすくおうとするから、泳ぎつかれたのよ」
と言っていた。少しかわいそうだったが、これからは気をつけよう、と思った。
 また、私は昔、チョウチンアンコウを見たことがある。家族で天保山の水族館に行った時、深海魚が泳いでいるスペースがあり、そこにチョウチンアンコウが泳いでいた。昔なのであまり覚えてないが、あごがつきでていて、じっとしていた。イリシウムというものが光っているところが面白かった。
 わかったことは、なにもかも、環境によって、生きれるかが変わるということ。例えば、人間は空気が無いと、生きれないので、水の中では生きれない、いうようなことがわかった。

   講評   kiri



 こんにちは。生き物を見ると、つい、飼いたくなるけど、飼うのは世話も大変だし、根気もいるよね。

<構成> 科学が進歩しても、人間の作った環境のもとでは、うまく飼育ができない生き物はたくさんあるね。そのことを考えた要約ができていました。
<題材> 金魚は、きっとだれでも一度は飼ったことがあるのではないかな? そのこちゃんも、やはり、お祭りで取った金魚を飼ったことがあるのだね。すぐに死んでしまったなんて、かわいそうなことをしてしまったね。やはり、生き物を飼うのは難しいね。との時の体験がとても上手に書けていました。また、水族館でチョウチンアンコウを見たときのことも思い出して書けました。イリシウムが印象に残ったのだね。それがチョウチンアンコウのシンボルだね。
<表現> 「まるで」の表現も上手。金魚すくいのコツを知っていたから、自然と金魚すくいのところへと足が動いて行ったのだね。
<主題> 最後の段落は、そのこちゃん自身の体験から「わかったこと」を書くことができました。生き物を飼うのは楽しいことだけど、その環境を整えるのは大変なことだね。よく考えて、飼うようにしたいね。

☆とっても立派な感想文でした。がんばったね。

                        

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