創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   笑顔の大切さ   光龍

アメリカ人の人たちは意識的な人々である。明快な価値観を持ち、一瞬一瞬を選択し、行動に移す。「笑顔」である。彼らは揃いも揃ってにこやかな人々である。いつ会ってもキゲン良さそうに微笑んでいる。ほとんど朝から晩まで笑っているのかと思うほどだ。もしかすると表情筋が笑顔に固定されているのかもしれないと思うかもしれない。しかし、実は彼らの笑顔は意識的な努力の賜物なのである。笑うべきだと思うから笑うということだ。たとえ一番気が抜けるはずの家庭でさえ、意志の力で支えていかなければあっという間に瓦解するという厳しい認識が、日常の些細な行為の背後にも痛いほどに感じられるのだ。現実は厳しく、それを乗り越えるためには強靭な意志力と行動が必要なのだ。僕は、笑顔を大切にしていきたい。
そのためには、まず大切なのは、相手に対する思いやりの気持ちを持つことだ。僕は、転校してきたとき、友達がいなかったので、誰もしゃべってくれなかった。しかし、たまたま隣に座った子にしゃべりかけて、友達になることができた。その子は、今でも仲が良い。その子が、僕のことを気遣って、隣の席に座ってくれなかったら、僕はずっと孤立していただろう。その子には、今でも感謝している。例えば、手話は、無表情で手を動かしても、相手に感情は伝わらない。手話で「うれしい」と表したいときは、うれしそうな顔をして手を動かさないと、心のこもっていないように見えてしまう。相手にどう伝わるかを考えて、手話をしなければならない。
 そして第二に、小さい頃からできるだけ多くの人とコミュニケーションをとることだ。前から思っていたのだが、なぜ街頭インタビューに答えている人たちは、あんなに答え方が上手いのだろう。僕だったら、あんなに手早く自分の意見をまとめて、カメラの前で言うことはできないと思う。日々起こっているニュースについて、意見を考えているのだろうか。やはり、多くの人とコミュニケーションをとっているからだろう。僕も、もっとコミュニケーション能力を養わなければならない。戦国時代の武将の豊臣秀吉は、農村の出身だった。農村の人たちや、武将達、もちろん証人ともコミュニケーションをとることがあっただろう。多くの人とコミュニケーションをとることで、交渉術や、巧みな話術を養うことができたのだろう。
 確かに、他の人たちにどう思われるかを気にするより、自分が自分らしいと思う生き方を貫くことも大切だ。しかし、「読書とは人間を豊かにし、討議は人間を役立つようにし、文章を書くことは人間を正確にする。」という名言があるように、笑顔でいることは他人の心に安らぎを与える。そして、相手を幸せにする。動物の中で人間だけが得ることができた、好きな時に「笑顔」になれるという能力を、他人を幸せにするために使ってみてはどうだろうか。やはり僕は、笑顔を大切にしていきたい。

   講評   tama

 「動物の中で人間だけが得ることができた、好きな時に『笑顔』になれるという能力」を、コミュニケーションに生かしていこうと、見事にまとめ上げることができました。聡明な光龍くんはもう気づいていると思いますが、笑顔になるためには努力が必要なのです。ここに書いてくれたとおり、相手に対する思いやりをもち、多くの人と接する機会をもって、コミュニケーション能力を養っていきましょう。

【体験実例・歴史実例】 転校してまだ友達がいなかったときは、自分からコミュニケーションをとることの大切さや、人の笑顔と思いやりのありがたさが分かったと思います。このように自分らしい体験実例を挙げることは、とてもよいことです。手話には表情も大切な役割があること、多くの農民や武将とのコミュニケーション術に優れていた豊臣秀吉についてなど、今回も説得力のある実例を示すことができました。

【名言の引用】 名言を利用して自分の考えを補い、「自作名言」を示したところには驚きました。非常によくできており、印象的です。


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