低学年から学力の基礎を作る
幼長、小1、小2、小3の基礎学力をひとつの講座で学ぶ。
読書の習慣、国語算数の勉強、暗唱の学習、創造発表の練習をオンラインで。


昨日2426 今日1921 合計54257
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   地球とは   ゆうたん

 その路地は、都内にはめずらしくほそうされていず、さまざまな人や動物の散歩道として利用されていた。私は道ばたに草が生えている風景を楽しんでいた。道ばたに生えたエノコログサをお花お材料に持って行き、こんなところにも生えてくるのかと感心していたとなりの家のおばあちゃんに、私は仲間意識を持った。しかし翌春に咲いたスミレを、おばあちゃんは雑草としてぬいてしまった。数年たって、その路地もしっかりとほそうしてしまった。ネコジャラシもスミレもそれ以来路地から姿を消してしまった。
 私は、学校で草とりをしたことがある。草とりは、運動会の前日に行った。校庭には草がびっしりと生えていて、きれいな校庭とは言えなく、まるで手入れを行っていない空き地のようだった。
「明日は運動会なので、校庭の草とりをします。」
手には軍手をはめて、皆で草を抜き取る。皆、雑草をゴミのように扱っていた。実際、私もそうだ。私も、草をたくさん抜いて山のように積み上げ、リヤカーがくると投げ入れていた。リヤカーにのった草も最後は学校の裏庭に捨てられるのだ。私は、雑草がびっしりと生えた校庭よりも雑草のない校庭のほうがきれいだと思った。家でもそうだ。庭に雑草が生えていると母はきれいに抜いてしまう。そこに花などを植えて、きれいにする。私もそのほうが絶対にきれいだと思う。しかし、すべて手入れをしてしまうというのはどうかと思う。私は家の庭や、校庭など人が使うところは手入れをしたほうが良いと思うが、森や山など自然に出来たところは手入れをあまりしないほうが良いと思う。人が使うところは手入れをしたほうが、見た目にも良いし使いやすい。しかし、森や山などは自然のままのほうがきれいだと思う。人が使う場所と自然のままにするところをきちんと分けたらいいと思う。
 山や森などにハイキングにいったりすると、植物を取らないようにという看板がある。その植物は自然の力でできた、そこにしかできない貴重な植物なのだ。そういうものを見ると、私は山や森にゴミを捨てていく人たちに腹を立てる。今までに人間は、たくさん森林を伐採して地面をコンクリートにしたりビルや家を建てたりとしてきたが、まだ森林伐採を続けている。もう人間が住むには十分なくらい森林を伐採してきたのに、まだそれを続けているのだ。すべてを人間だけのものにしてしまうようだ。地球には、人間だけでなくさまざまな動植物が住んでいるのだから、うまい具合にやっていかないとさまざまな問題が起こる。今は地球温暖化が問題になっている。植林をして砂漠化を防ごうとしている人もいるが、ごく一部だ。私も何もしていない人の1人だ。だから、私もやっているボーイスカウトなどの活動などでなにか地球のためにやっていきたいと思う。
 人間にとって地球とは、自分たちの住んでいるところだ。自分たちの住むところを汚すのはおかしな話だと思う。今まで、雑草を抜いたりとしていた私も自然破壊をしていたのかもしれない。雑草などを絶対に抜かない、というのは無理なことかもしれないが、せめて道ばたにゴミを捨てるということは絶対にやめようと思う。

   講評   onopi

 草取り、草むしり等、いい方はいろいろありますが、私たちは自分たちに必要のないものはあっさりと切り捨ててしまうところがあります。雑草も生き物なのだと思う人は一体どれくらいいるのでしょうか。今回は人間の草花に対する対応は時と場所によって変わるということことから、自然について考えてもらいました。
 第一段落の要約はほぼ完全な形でできていると思います。最後に(人間は時と場所によって雑草に対する態度が異なる。)というような内容がつけ加えられるとさらにいいと思いました。その後の実例は自分の草取りの体験を書いてくれています。自分の家の庭や学校は雑草がないほうがきれいだと考えるようです。そう考えるのがごく普通だと思います。次の段落は人間の勝手な判断で森や山を破壊するようなことは避けるべきだと考えていることが書けました。最後に段落で(人にとって地球とは〜)と大きく主題を一般化できました。
     

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)