低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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恐怖のスキー たかちゃん
先日、滋賀県の国境スキー場に行って来た。スキー場に着いた途端、僕は唖然とした。何故かというと、去年、ここへ来たときは、駐車場の後ろに、雪山があって、雪がはげている所なんて無かったのに、今年は、雪山はなく、雪がはげているところがあちこちにある。リフトは、去年、大雪で止まっていた。僕は、そういえば、今年は、奈良に雪が積もらなかったなぁと改めて感じた。
お父さんが、回数券を買ってきた。僕は、え〜っ!回数券?と思った。リフトの道のりは、とてつもなく長かった。途中、川が流れていた。スキー場に川が流れているなんて!と吃驚した。リフトから降りるとき、僕はすでに酔っていた。気を取り直していくぞっと思ったとき、もうお姉ちゃんは、滑り降りていた。僕も慌てて滑った。すごいスピードを出すと、凄いスリルがあった。このあと、二回、三回と滑った。
四回目、ハプニングが興った。リフトに乗っている途中、雷が発生したのだ。それと同時に、とても痛い霙の粒が降ってきた。リフトは、止まる、動くを繰り返していた。上を向くと霙が顔に当たっていたいし、下を向くと、スキーウェアの中に霙が入るので、前を向いているしかなかった。絶望的になっていたとき、僕が持っている携帯電話が鳴った。やった!と思って、携帯電話を取り出した。すると音が止んだ。あれ?と思って携帯電話を見ると、電池切れだった。ぼくは、またまた絶望的になった。雷や霙の怖さは増すばかり。後ろの方で泣いている子もいた。ぎゃあぎゃあいっていると、やっとついた。僕は、恐怖にかられながら、やっとのことで、下へ降りた。降りると、ウェアはぐっしょりだった。みんながよってきて、
「大丈夫だった?」
と言ってきた。恐怖のスキーだった。
講評 yoo
たかちゃん、こんにちは。
今年も国境スキー場に行ったのですね。今年は、暖かくて関西周辺のスキー場は、雪がとけ始めているようです。スキー場で雷が鳴ったというのは、怖いね。滑るときには、結構スピードが出るので、霙まで降っていたら痛くて大変でしょう。(~_~;)
ハプニングが起こったときの気持ちがよくわかったよ。たいへんよくできました。(^o^)/
<題名の工夫>
「恐怖」という表現がぴったりのハプニングがあったのですね。雪山の天気は変わりやすいけれど、リフトに乗っているときから雷と霙というのは、つらいなあ。
<前の話>
去年も国境スキー場に行った作文を書いてくれてたね。第一段落の去年は大雪でリフトが止まっていたというエピソードを、第三段落に「前の話」として詳しく表すとよかったよ。
<自分だけが思ったこと>
全体を通して、たかちゃんが思った気持ちを、たくさん表せました。どんな風に恐ろしかったのか、よくわかったよ。
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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