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　　　自然　　　おぬき

　数年たって路地全体に異変が起きた。下水道工事が始まって地面がほりかえされ、車の震動で下水管がこわれぬようにしっかりとほそうされてしまったのだ。町中の雑草に対する人間の態度は時と場所によってさまざまである。ハイキングに行けば「緑がいっぱいで気持ちいいわねえ」と喜ぶ人も、自分の庭に出てきた雑草は血眼で引き抜いてしまう。雑草のようにたくましい」「雑草のように生命力が強い」という表現がほめ言葉としてよく使われる。でも、「雑草のようにかわいい」とはぜったいに使われない。「あなたは雑草の花のようですね」などと言おうものなら、九九パーセント相手をまちがいなく怒らせるにちがいない。言い方にもよるけれど、私なら残りの一パーセントの部類に入る。　　私は、五年の頃に四葉のクローバー探しをよくやっていた。学校でよくやっていたのだがなかなか見つからなかった。でもある日の帰りのとき友達を待っているとき正門の近くのところで探していたら四葉のクローバー見つかったのだ。クローバーは、一つ生えているとその近くにはたくさん生えていると聞いていたので探したら本当にたくさんあった。まるでスーパーのタイムセームスみたいに。私は、いつも一緒に帰っている子に
　「クローバー見つけたよ」
と言うと
「良かったね」
と答えてくれた。　　　　
たぶんもうこんなにクローバーを見つけることは、ないだろう。
　私は、幼稚園の遠足で山登りをした。もうあまり記憶がないが（笑）おぼえていることは、垂直に近いところを木を使って少しずつ少しずつ登っていったことだ。もし私がその頃の自分だったらかぜをひいたとうそをついて休んでしまうだろう。　
　土とは人間にとって自然の一つである。「やはり野に置けレンゲの草」ということわざがあるように自然にもそれなりの環境作りがひつようなのだ。これから私は自然を大切にしていきたい。

　　　講評　　　komiko

　おぬきちゃん、こんにちは！　大事なポイントをしっかりと意識して感想文に取り組めましたね。　字数を目標字数に近づけるためにはそれぞれの出来事の様子（いつ・どこで・だれと・どのようにしたのか）、「その人らしい会話」、「とちゅうの思ったこと」「いろいろな思った」をていねいに書くことで随分のびてきますよ。次の感想文では千字をこえられるようにていねいに気持ちを思い出して書いていきましょうね、おぬきちゃんならできますよ！

　「要約」は、工夫してまとめることができました。第一段落の最後に＜要約＞のキーワードを入れるのを忘れないようにしましょうね。「体験実例」では、四つ葉のクローバーを見つけたようすを書いてくれました。「クローバーは、一つ生えているとその近くにはたくさん生えていると聞いていたので探したら本当にたくさんあった。まるでスーパーのタイムセームスみたいに。」と、いい表現で表すことができていますね。ここでは、「タイムセールス」と書けるといいですよ。「その人らしい会話」も少し長めに気持ちのこもったものを入れていくと、その場面での様子がよく伝わります。「前の話」では、幼稚園の頃に山登りをしたことで思い出せることを引き出してくれました。「もし私がその頃の自分だったらかぜをひいたとうそをついて休んでしまうだろう。」と、そのときの自分になったつもりで想像することができました。そのときのしんどさや、山の高いところから見た景色の美しさ、なにかもう少しくわしく表現できるとぐっとよくなりそうですね。　第四段落では、「一般化の主題」「ことわざの引用」の後で「これからの決意」までしっかりと三つのステップがふめました。「自分なりの解釈」にもちょう戦できているので、「環境作りが必要なのだ。」と習った漢字をしっかりと入れていけると知的な印象がグッと上がりますよ。

　次は二月ニ十日（金）に電話をします。「ヨーロッパにおけるリンゴの（感）」を読んでの感想文です。長文の冒頭三百字の暗しょうにチャレンジして下さい。