創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   言葉の正しい使い方   キューピー

(構成図)
言葉というのは本来言葉の意味を単に知るのではなく、その言葉の奥にある意味を理解するものであった。しかし、最近になって、言葉はその単語の意味としてしかとらわれなくなってきてしまっている。言葉はある意味ただ人間達の利益のための道具となってきているようにも思える。なので私達は説明できないことや、わからないことを、言葉で誤魔化すことが多々ある。現在、生きていく中で言葉にたよる光景のある社会が問題だ。

第一の原因は人と人の付き合いが薄れていることだ。人との関係を言葉に表すことで、人々は安心したり、力強くなったりする。近日ではインターネットの急速な普及で、人と言葉上でのコミュニケーションが盛んになっている。そして同時に放つ言葉の責任が薄れている。ブログは現在、たくさんの人々の日常生活の一貫となっているだろう。しかしブログに書き込まれるコメントは時に中傷的であり、無責任なコメントなどがよくニュースで取り上げられている。このようなことは人と人とのコミュニケーションが成立せずに、ただ表面的な意味だけの言葉で繋がっているからである。友達といっても、友達という言葉を利用して、いじめに発展することもありえる。「私達友達でしょ?」というフレーズをよく耳にするが、これは相手が友達を言葉でしか利用していない証拠であると思う。(体験実例)

第二の原因は文化がしだいに変わってきたということだ。文化がそのまま一生残るということはほぼ不可能と言っていいほどだ。チャールズダーウィンの進化論を見てみると、島の鳥と大陸の鳥のくちばしが異なっていることが発見された。これは、もともとひとつだった大陸が、分裂し、環境が変わったためだと主張している。ある鳥は、花の蜜をえさとしたり、虫を食べたり、と様々な種類の鳥へと進化していったのだ。(自然科学実例)

確かに、言葉を利用することは人生の中で必要なのかもしれない。しかし、言葉だけに頼っていては、世の中は薄い世界となり、とても寂しいものである。「言葉は人間の体の一部」という自作名言のように、言葉というのは自分を表現するものであり、かつ手足や頭と同じくらいに大事にしなければならない。言葉とは表面的なものや、誤魔化すための道具として使われるのではなく、自分の体の一部として扱うべきだ。

   講評   ogi

キューピーちゃん、こんにちは。

【第一段落】 とてもきれいにまとまっています。社会問題の主題もじょうずに入っています。
【第二段落】 ぴったりな原因と社会的な実例が見つかりました。人と人との関係に、心が伴わず表面的なことばだけが先行してしまうのが、現代の傾向ですね。その背景にはコンピュータを媒介とする人間関係があるという、鋭い指摘が挙げられています。「友達」という表面的なことばでいじめに発展するという例もとても良いですね。
【第三段落】 文化が変わったことで、言葉に関してどのような影響が出たのかの説明があると、さらに良いですね。自然科学実例もせっかく良いものが挙げられているのだから、そのつながりをしっかりと書くと良いと思いますよ。
【第四段落】 とても上手にまとまっています。自作名言も光っていますね。

   


<表記>

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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