低学年から学力の基礎を作る
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   若い頃の経験   きうい

学童の遊びは年齢とともに発達していき、子供の成長過程でとても大切な役割を果たしている。低学年のころに流行る「ごっこ遊び」は、同じ想像の世界を共有した幼い友達同士忘れられない深い思い出となり、のちの対人関係の基盤を作る。そして徐々にルールを守るという本格的なゲームの形をとるようになるが、望ましくないルールはみんなで相談すれば変えることも可能なのだということも分かってくる。子供は構想力や表現力、審美的感情が発達するときに、遊びを通して倫理の基本的訓練を積み、社会的ルールを守ることやそのために他人と協力することを学ぶのだ。大人は、卑小な現実を乗り越え、新しい創造力を生み出す能力となるように、子供の新鮮な感受性と奔放な空想力の芽を摘まないで発達させるようにしたい。
 子供のころの遊びというのは、とても不思議だ。わたしが幼稚園に通っていた頃、探検ごっこが流行っていた。幼稚園が終わった後母親たちに呼ばれるまで夢中で、緑地の洞窟や崖になってるようなところを探して、探検をしたり基地を作ったりした。大蛇が襲ってきたとか、敵に見つかるとか言って本気で逃げたり、きれいな石をダイアモンドだと思って基地に隠したりした。あの時の私たちには、きれいな石がダイアモンドだとしか思えなかったし、本当に大蛇が襲ってきて自分たちは最後の生き残りだと信じていた。みんなで敵に見つからない基地への裏道を考えることで創造力を養い、協力して基地を作ったり石を探したりすることで団結力を増し、また役割分担をすることで物事がスムーズに進むことを学んだ。
 しかし、子供のうちに教養を広く学習し、基礎学力をつけることも大切だ。グリム童話の「つぐみひげの王様」は、裕福で無礼で遊んでばかりのお姫様が、父親の命令で乞食のもとへ嫁にやられてしまうが、乞食のもとで働いているうちに、庶民の生活の現状や働くことの厳しさを知り、自分の傲慢さを恥じるようになる。最後は努力が実り父親にも認められ、本当は王様だった乞食と結婚することになる。この童話には、遊んでばかりで努力もせず教養が無い人は社会では認められないという教訓が含まれている。昔から読み書きの出来る人には職の高い地位が与えられたり、武士も武術の稽古ばかりでなく計算などもを学んでいたように、いつの時代も学業は重んじられてきた。努力して勉強することで、世界が広がり自分の欲しい情報を得て生活に役立たせることが出来のだ。
 確かに、子供のころに思いっきり遊ぶことも、基礎学力を養っておくことも大切だ。しかし、「今日という日は、明日という日の二日分ある。」という名言があるように、最も大切なのは少年、青年時代の貴重な時間をたっぷり使って、若い時にしか出来ないことを思う存分経験しておくことだ。若いころの経験は、その人の将来に大きな影響を与えるだろう。若いころの失敗は小さいし、やり直せるのだから臆病がらずに何事にも挑戦しようという姿勢が大切だ。

   講評   kira

 きういさん、こんにちは。よく遊び、よく学べという言葉があります。小学校の壁に掲げてあったりしますよね。(高校にはないと思います。笑)子どもの成長のためには、環境から自然に学び取っていくことと、与えて強いて学ばせる側面が必要です。

 子どものころの探険ごっこはぜひやりたいことですね。大蛇に襲われたり宝を隠したり。自分たちの物語をじっさいに動かす感じですね。まるでミヒャエルエンデの「モモ」の世界です。そこから役割分担や助け合いも学んだのでしょうね。
 しかし、勉強も必要です。強いて勉めることで、基礎学力がつき我慢することも身につきますね。グリム童話の王様のような配慮が親に求められるでしょう。
 
 総合化ではその時期にしかできないことを、失敗を怖れずやっていくことを主張しました。少子化で子ども一人あたりにかける教育費の比率があがっていくなか、不足するのは遊びのほうでしょう。体験量でしょう。都市部で学童保育が需要過多であふれかえっているのも、現象のひとつですね。


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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