低学年から学力の基礎を作る
幼長、小1、小2、小3の基礎学力をひとつの講座で学ぶ。
読書の習慣、国語算数の勉強、暗唱の学習、創造発表の練習をオンラインで。


昨日3224 今日266 合計55826
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   本当の自然保護   たけたけ

 私の家の前は、土で出来た道路だった。となりの家のおばあちゃんがネコジャラシをお花の材料にする、という話で私はとなりの家のおばあちゃんに仲間意識を持ったが、私がひそかに増えるのを楽しみにしていたスミレを、清掃好きなおばあちゃんは草むしりで抜いてしまった。数年経ってその道も舗装され、雑草たちは姿を消した。道は車向きの道路になり、地球の欠片ではなくなってしまった。人は時と場所によって、町中の雑草に対する態度は大きく変わる。人はハイキングに行けば、「自然が一杯で気持ちいい」と喜ぶが、自分の家の庭に出てきた雑草には冷たい。「雑草のようにたくましい」という言葉が褒め言葉として使われる事は多いが「雑草のように美しい」という言葉を褒め言葉として使う人は決していないだろう。
 僕はこの長文を読んで、人が自然に対してどのように接しているのか考えてみた。僕の学校では、年に一度、『クリーン・デー』という行事を行っている。これは、児童・先生・保護者が一丸となって校内の草むしりに取り組む日である。綺麗な花などだけは残して、その他の雑草を一本残らず抜く、抜く。草むしりをしている時、一人一人の目は、この雑草たちを、『一つの生命』としてではなく、『ただの意味の無い汚いもの』としてみているのであろう。この地球の欠片を、僕らはいつも、まるでゴミのように扱っているのである。
「よし!きれいになった。」
と草むしりが終わった後の地面を見て皆は言うけれど、本当に綺麗になったのか?と僕は思う。
 昔と今とで、『自然』と呼べるところの数が大いに変わってきていると思う。母に、昔と今の違いを聞いてみた。すると母は
「昔の土手は草などが生えていて、雲雀の声なども聞こえてきて春、というものが味わえていたけれど、今の土手はコンクリートで覆われていて、鳥の声も虫も魚も減ってきて、淋しい気持ち、というか、温かみを感じないと思うよ。」
と言っていた。僕は自然の本当の意味を分かり始めた。 
 僕は、本当の意味での自然保護とは、人間にとって住みよい清潔な環境を作ることも大事だが、元々合った自然を、ありのまま受け入れることも必要だということが分かった。人間も自然の一部なのだからそのことを自覚して、本当の意味での自然保護を続けていきたい。人間にとって自然とは、何も手を加えてはいけない、そのまま残しておく必要のあるものだという事が分かった。コンクリートだらけの生活から、元の土や雑草のある生活へと戻す努力をしてみたい。

   講評   kira

 たけたけくん、こんにちは。3月1週は進級テストです。がんばろうね!


毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)