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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   価値観の作り方   ちこちこ

 自分自身の価値観にしたがって生きることは大切だ。そうすることで、自分が満足できる人生を送ることができるからだ。
 プロ野球選手と結婚し、女優活動をやめた芸能人がいる。彼女は数々のドラマに出て、大人気の女優だったが、子供を育てるためにもと女優活動をやめたのだ。しかし、彼女は自分が大好きなファッションで仕事をしたいと思い、自分のブランドをたちあげた。彼女は自らがデザインした服を着こなし、ブログに載せ、読者からの服の感想を参考にしている。私も彼女がデザインした服を見たことがあるが、その服は流行などに流されず、彼女自身の個性や価値観が表れていた。それが、このブランドが成功した理由だ。彼女は流行に流されているのではなく、自ら流行を作っているのだ。
 しかし、その時代の価値観に合わせて行動することも大切だ。時代と合わせないと、自分にとって不都合なことが起きてしまうことがしばしばあるからだ。
 私が以前、友達と遊びに出掛けた時、うっかり携帯電話を私の家に置いてきてしまった。友達と買い物をしたりして楽しんだのだが、帰りの電車の時刻を親に伝えないと、家から最寄りの駅まで迎えに来てもらえない。友達とは家が別方向で、もう別れてしまったので、携帯電話を貸してくれる人は誰もいなかった。公衆電話を必死に探していたのだが、なかなか見つからず、やっと見つけた時にはかなり遅い時間だった。最寄りの駅の公衆電話が壊れていたことを知っていたので、探すしかなかったのだ。
 そして家に帰り、親に事情を話すと、
「昔より公衆電話って、減ったのね。」
と驚いていた。昔はあまり携帯電話が普及していなかったため、公衆電話はあちこちにあったのだが、現在では多くの人々が携帯電話を所持しているので、公衆電話の必要性が薄れてきてしまったのだ。時代による価値観の差を実感したときだった。
 また、「桃太郎」という昔話がある。桃とあろうは、犬、猿、キジにきび団子を与え、家来になってもらっていた。もし与えたものがきび団子でなく、お金であったら、犬や猿やキジは家来にならなかっただろう。彼等はお金などをもらっても、使い道はない。食べ物をもらうほうがよほど喜ぶだろう。だからと言って、高級なチョコレートを与えても彼らは喜ばなかっただろう。その時代に合った、彼らが最も喜ぶきび団子を与えたからこそ、桃太郎は彼らを家来にし、鬼たいじをすることができたのだ。
 確かに、自分自身の価値観に従っていきることも、時代や周囲の価値観に合わせて生きることも大切だ。しかし、一番大切なことは自分の価値観を時代の価値観とずれないように作っていくことである。そうすれば、いつまでも自分の個性を失うことなく、周りとも上手に調和することができる。
「自分が時代に溶け込んでいるのと同様に、時代も自分に溶け込んでいる。」
 価値観を持ち、納得できる人生を送れるような人になりたい。

   講評   sarasa

 ちこちこさん、こんにちは。 だんだんと具体例の挙げ方が上手になってきましたね。毎週材料をさがすのは大変だと思いますが、日々アンテナを張り巡らせて 頑張ってみてください!^0^

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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