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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   節分は節分でも   たぬき

 とつぜんだが、『節分』と言う言葉の意味を私は11才になって初めて知った。
「今年も節分がもうすぐやなぁ。」
と母がテレビのCMを見ながらつぶやいた。私にとって節分と言えば恵方まきを食べられるので、とてもうれしい日なのだ。
そのとき、私は「節分の本当の意味」って何やろうと思った。そして母に聞いてみると、「あんた5年にもなってそんなんもしらんの?」
ときつく言われただが知りたいので、もう一回聞くと、
「節分って言うのは、季節の変わり目。だから2月4日は立春ややろ。それで2月4日が節分、とこういうことや。」
と教えてくれた。もうひとつ聞きたいことがあった。それは、なぜ立春の前の節分だけが特別扱いなのかということだ。それも母に聞いてみると、
「日本では昔から春から始まることが多いから春の始まりは大切なんちゃうん。」
と言っていた。すると横にいた兄が、                       「次の節分は5月4日やで。」          
と教えてくれ、私は納得して自分の部屋に行った。
今度は、祖母と兄にいろいろ聞いてみた。作文の先生(N先生)が教えてくれた、『めざし』のことを。私は、『めざし』なんていう食べ物を食べたことなんてないし、まず聞いたことがなかった。祖母なら知っているだろうと思い聞いてみると、
「めざし?知ってるよ、いわしをほしたやつやろ?」
と教えてくれた。 兄にも聞いてみた。すると、
「あー。知ってる知ってる。何か聞いたことはあるで。」と知っているらしい。知らなかったのは私だけだったと思いながら、もう一回祖母に、
「めざしって節分のときに食べるん?」
と聞いた。すると
「食べへんねんで。ひいらぎと一緒にかざんねんで。」
と教えてくれた。私は他にも大阪ではしない『節分』を探してみた。
豆のかわりにピーナッツをなげる所があるらしい。そんなものをなげたら、私の家にいる犬のハッピーが全部なげたピーナッツを食べてしまう。でもそう考えると、ハッピーがまるでそうじ機のようにきれいにそうじをしてくれるので楽だ。
もともと大阪の食べ物だったものがある。『恵方まき』だ。今では東京でもふつうに食べているがもともとは大阪だったらしい。ちなみに今年の方角は、『東北東』だった。
節分は節分でも、恵方まきを食べたりめざしをかざったりして、その地域によって節分のやり方がちがう。反対に言うとやり方はちがうけれど、日本のいろんなところで節分という行事をしている、それだけ節分が大切だということが分かった。

   講評   nara

 大きく変えてはいないけれど、少しずつ加筆したことで、結果として中身がぐっと深くなったね。いい清書だ。暦の上ではもう春だけれども、まだまだ寒い日が続くね。たぬきちゃんの近くには、もう春はやってきたかな。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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