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　　　おいしい料亭で何時間もまんきつして…　　　まかじろう

「もう食べてもいいの。」
「いいよ。」
「じゃあ，いただきまーす。」
　僕のいつもの夕食は，ほとんど手作りです。特に，時間のある土曜日と日曜日は時間があるので，ごうかな食べ物が食卓に勢ぞろいします。しかし，平日は忙しいために，すぐできる物で済ませています。しかし，伊集院のおじいちゃんの家に行くと，食卓に並ぶ食べ物の内容がガラッと変わります。それは，いつでもとてもごうかになるということです。例えば，魚屋さんで買ってきた刺身用魚をおじいちゃんが自分でさばいて作ってくれるなどです。
　この前，おじいちゃんの家にお泊まりに行きました。その日の夕食の内容はすき焼きでした。昼ご飯の前にタイヨーでお肉や野菜をたくさん買いました。その時からがゴージャスでした。夕食の時間になりました。食べ始めたのは午後六時でした。その日の夕食の時間は，いつもよりも特別な貴重な時間でした。まるで，世界でも有数のおいしい料亭で何時間まんきつしているような気分でした。すき焼きのなべの中は，グツグツという音は立っていなかったけれども，湯気が次々と天井の方へ雲のように立ちのぼっていました。その日は，いつもと違って，テレビも見なかったのに，テレビを見ている時よりもとても楽しい夕食の時間でした。
　僕は去年の後半にもおじいちゃんの家にお泊まりに行きました。その時の夕食は，焼き肉でしたが，いつもと少し違い，二つの味で楽しみました。ちなみに，二つの味とは，塩と焼き肉専用たれです。その二つの味が，焼き肉と絶妙なタイミングでかみ合い，何日食べてもあきないくらいの最高の味になりました。それと一緒に，ご飯もいつもより多く食べ過ぎてしまい，しばらくは動くこともできないくらいでした。それだけおいしかったです。
　僕は，おばあちゃんのご飯は最高なので，おじいちゃんの家ととなり同士だったら，毎日夕食の味がおいしくなるのになぁ，と心の中で思いました。次の日，自分の家に帰るときはすごくさびしかったです。

　　　講評　　　arare


　３月の１週目は進級試験です。がんばってね。