国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   私が本当に「日本」に身をもって   やじま はるお

私が本当に「日本」を身をもって発見したと思ったのは、戦後であ

った。ある日、偶然、上野の博物館で、はじめて縄文土器の異様な美

にふれ、全身がふくれあがった。底の底から戦慄した。日本の根源を

つきとめたと思った。無限に渦巻き、くりかえし、もどってくる。そ

のすごみ。それはいわゆる「日本風」とはまったく正反対だ。あまり

にも異質なので、それまではだれもがこの国の伝統とは考えなかった

。考古学的資料として扱われ、美術史からも除外されていた。しかし

、私はそこに日本人としてビリビリと受けとめる、迫ってくるものを

感じとった。そして私はその感動を文章にして発表した。それはひど

く衝撃的な発言と受け取られたようだ。そして、私の目の前に、二本

の糸が浮かびあがってくる。魂に純粋にふれて新しく出発する筋。そ

の上をひたすらに走っていくのか。また日本——言いようのない抵抗

がある。現実的な場であるからこその、その絶望的な因果の筋を矛盾

に耐えながら生きるべきか。心は動揺するのだが。いずれにしても運

命の二本の糸の上を異様なバランスをとりながら進んで行くつもりで

ある。
 第一に「周りに惑わされることなく、自分の信じた道を進んでいく

ことは大切だ。」と私は思う。たとえばクラスにリーダーのような人

がいたとする。その人の周り人は、リーダーのごきげんをとるためか

、リーダーのことがそうとう好きなのか、自分の意見をもっていない

のか、よくわからないが、リーダーが言った意見に「うんうん」とう

なずく。リーダー「○○って○○だよね〜」周りの人「そうだよね〜

」や「確かにそうかも〜」などである。本当にそれが自分の意見とい

うのならばいいと思う。しかし、それを除いていつでもリーダーの意

見にあわせるというのはおかしいと私は思う。もう少し自分の意見を

述べたほうが良いと思う。実際、私たちのグループはそんなことはい

っさいない。もちろんリーダーもいないが、だれかが「○○って○○

じゃな〜い??」といって「そうだね〜」ともちろん言うこともある

が、自分が違うと思ったら、「それは違うんじゃない〜??私はこう

思うな〜」と意見を述べます。決して必ず誰かの意見にいつでもうな

ずくということはまずない。
 「しかし、周りの人の意見を取り入れることも大切だ。昔話の桃太

郎でも、桃太郎はおばあさんに勧められたとおりきび団子を持って鬼

征伐に向かった。このきび団子がなかったら鬼征伐は成功しなかった

だろう。」こういうことより、人の意見を取り入れたほうがよいうと

うことがある。例えば、自分は「絶対ここれしかないっ!!」と思っ

て友だちに聞いてみると「他にも答えが合った」ということがある。

このように、自分の思っている答えや意見だけにとらわれず、他の友

だちの意見を聞くことによって、他の、新しい、答えや意見がでてく

る。
 。「確かに自分の信じた道を進むことも、周りの意見を取り入れる

こともどちらも大事だ。しかし、「知識がはしごを作ったのではなく

、二階に上がりたいという熱意がはしごを作ったのだ。」という名言

があるように、いちばん大切なのは目標を達成しようとする熱意だ。


   講評   hira

岡本太郎さんの長文なかなかインパクトがありましたね。太陽の塔見たことあるかな。あとは、渋谷のこどもの城の塔も岡本さん作ですね。この長文でも「異様」という言葉がキーワードになっていますが、作風も異様です。でも、縄文土器のように人間の根源というかそこに触れるものなのだろうな。
岡本さんは、縄文の文化と日本のワビ、シブミのバランスをとりながら、自分の表現、美を追究していくという話でした。はるおさんも、自分自身の体験から、自分の考えを持つこと、また自分を広げるために人の意見を聞くことが考えられました。何かを達成するときにはやはりこの二つの視点が大切になってきます。ぜひ、勉強や日常生活でも二つの視点を生かして活躍して下さい!
※進級テスト分も待っているよ!

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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