創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   料理のみりょく   かまむ

とんとんとんと、とととととん
「わー、目にしみる。」
台所の中で私はたまねぎを切っていた。ところが切っているうちに目が痛くなって自然に涙が流れてきてしまった。(書き出しの工夫)
 なぜ泣きながらねぎを切っていたかと言うと、数日前のことだった。料理本、を見ていると、母が、
「わー、カビが生えてる。」
と言った。ほこりだと思っていた私は、びっくりした。アメリカから持って帰ってきた、大切な料理本だった。しかし、日本にせっかくもって帰ってきたのに、材料がないなど、面倒くさいなどと、全然使わなかった。そして湿気にやられてしまったのである。このままだったらその本はカビだらけになってしまい、その本の料理はもう作れなくなる。そう思った私は、
「ねえ、今度なんか作ってみていい?」
と聞き、許可をもらった。まずメニューを決めた。トマトスープとお肉のトマト煮だった。月曜日に、父と一緒に材料を買いに行った。苦労したことは、料理本アメリカのものだったため、時々、書いてあった材料がないことがあった。苦労して、父と探して、ないものは仕方がないと言うことで外した。そして、いよいよ料理が始まった。まず、たまねぎから切り始めた。ニ品ともたまねぎとトマトを使う料理であった。スープ煮ニ玉、肉のトマトに煮にニ玉。合わせて四玉をみじん切りにすることになってしまった。それで、私は涙を流しながら30分かけてたまねぎを切っていたのである。しかしそこで苦労したぶん、あとが楽になったような感じがした。トットットットと進み、美味しく出来上がった。買ってきた材料の中には、古くて半額になっていたものもあった。しかしそんな材料も料理されることにより、結構上等に見えた。そして、お皿に乗せたとき、レストランに行ったみたいになった。姉は
「おいいしい」
と言い、母は、
「これをレストランで食べたら1000円以上すると思うよ。」
と言い。父は、
「本格的だなあ。」
と言って、みんなの間で好評だった。(例え)(前の話)
 母は、小さい頃自分の母、(私たちはマミーと呼ぶ、)が料理を作るのを手伝ったようである。マミーはいつも1つの料理にはまると何回も作るくせがあった。その中で好評だったのが、グラタン、シュウクリーム、フライなどだった。そして、母の父、(私達はパピーと呼ぶ)が出張したときなどはお好み焼きを作った。普段、パピーはお好み焼きを食べないので、作れないのである。
「焦げんよう見といて、」
「はい。」
「ちょっとまぜといて、」
「はい」
意外と楽しかったようである。それにその裏には考えがあったのだ。手伝ったほうが早く食べられる、という気持ちで手伝っていたそうである。
「それに、つまみ食いもさせてもらえるし、つまみ食いはできたてのほかほかだからおいしいでしょ、だからよ、」
と母は言う。(聞いた話)
人間にとって料理を作るということでは根気強くさせてくれものであり、また美味しくないものをおいしくさせるものであるなどと、ことわざにあるように、「一石二鳥」である。
とんとんとんと、とととととん
「あーあ。やっとおわった。やったあ。」
(ことわざ)(一般化)(書き出しの結び)

   講評   kamo


 進級テストということもあったけれど、いつにも増して、楽しく、リズムよく書けていて、読んでいても楽しかったです。よくできたね。すばらしい出来の作文でした。
<構成>
 書き出しの結びがバッチリ。料理の作文は、音や会話など、楽しく工夫できるね。これでまず<構成>が◎。
<題材>
 「前の話」、「聞いた話」が、これもいつもながら、とても充実していました。とてもおいしそうな料理ができたね。その本は、まだ無事ですか?^^; 材料を集めることなど苦労はありそうだけれど、いろいろなメニューがありそうだよね。またその中から作れたらいいなぁと思いました。<題材>ももちろん◎。
<表現>
 「たとえ」も「ことわざ」もバッチリ。よくできました。<表現>も◎です。
<主題>
 一般化の主題も上手にまとめたね。料理の効用は、確かにいろいろあるね。一石三鳥も四鳥もありそうだね。<主題>ももちろん◎です。
 ずらりと◎がそろって、字数も目標を超えて、進級テスト合格です。おめでとう!

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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