低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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高校1・2・3年生
nobinibi ゆりん
学童の遊びには多くの想像力や抽象思考力がはいってくるからきわめて多彩なものになる。これらは将来対人関係などの基盤を作る力を持っているのであろう。ルールに従うのは集団に忠実であるためで、ルールが望ましくなかったらみんなで相談して変えたりもするのだ。ゲームとは遊びの一種に過ぎないといえ、あそびを通して社会的ルールを守ること、他人と協力することなど倫理の基本的訓練が、行われるのに注目しよう。大人の卑小な「現実」を乗り越えさせ、新しい精神の世界を生み出す基礎能力となるのだから、大人は芽をつんでしまわないように、心したいものだ。こうした面を発展させる、学校の国語教育や作文の授業は大切である。
子供の頃の自由遊びから学ぶものは沢山あると思う。〔複数の意見〕私は、幼稚園や小学校の低学年の頃まではよく、「お母さんごっこ」などをしていた。何人かの中で、お母さんやお姉ちゃん、ペットなどの役を決めてお芝居みたいなのをやるのが毎日の日課だったのだ。校庭にある葉を持ってきて、薬草と言ったり、布を腰に巻いてエプロンと言ったりと、今思えば幼いなりに色々考えていたと思う。また、「お父さんは病気になっちゃったのね〜。」などと、多様な設定を瞬時に考えて言っていた記憶がある。今だったら、いろんなことを考えて中々即座に出てこないだろう。ただ単に、「お母さんごっこ」はお芝居をして遊んでいるだけでなく、本文にもあったとおり他人と協力することや、決められたことを守ると言うことを学んだりと、いわば人生のシュミレーションみたいなものだ。幼少の時にきちんと遊ばないと、人との接し方がうまくいかなくて社会にうまく溶け込めなかったりしてしまうだろう。だから、子供の頃の遊びは大切だと思う。
しかし、学校や家庭でしっかりと学ばなければいけないことも沢山ある。自主性を尊重するのはとても良いことだが、だからと言って放置していたら、ろくな子供に育たないだろうし、成長するところで成長できないだろう。して良いことと、悪いことなど大人が必ず教えなければいけないことは山ほどある。「一寸法師」という昔話がある。一寸法師は武士になるために京へ行きたいと言ったため京へ行き、そこでたまたま鬼を退治し、結果身長は六尺になって、娘とも結婚できたのだ。もし、おじいさんとおばあさんが放置して、京に行きたいといっても無視していたら一寸法師は、一生、一寸のままだっただろう。〔昔話実例〕
確かに、子供の頃の自由遊びから学ぶのも、学校や家庭からしっかり学ぶのも両方大切だ。〔総合化の主題〕どちらとも、長所、短所がある。しかし、最も大切なのは「子供は大人を小さくしたものではなく、それ独自の価値を持っている」〔名言〕という名言があるように、子供のときからしか学べないものを精一杯満喫し、楽しみながら自然にのびのびと学んでいくことが大切だと思う。親が自然に触れさせたり、動物園などに連れて行き生き物を実際に見せたりするのは、このためだろう。
講評 hota
学校のテストと、引き続き言葉の森の進級テスト、お疲れさまでした。満点で、進級テスト合格です。おめでとう。今回は入力の手間もかかり、少し大変でしたね。
いつもどおり、よく書けています。「総合化の主題」は難しいのですが、自分で毎回考えていることは、とても力になっていると思います。要約なども、もう長く続けているゆりんさんには、お手のものになっているのでは。
「昔話実例」もよいのですか、以下のように書いた方が、より今回のテーマに合うのではないでしょうか。
『一寸法師は、とても小さく一寸しか身長がなかったが、それでも向上心があり、京の都へ出て活躍したいと考えた。そこで育ての親であったおじいさんとおばあさんは、お椀の船に針の刀を与え、都へと送り出した。結果として一寸法師は鬼を退治し、鬼の持っていた打ち出の小槌で大きくなり、姫と結婚することもできたのだ。このように、生まれながらのそのままではなく、外の社会へ出て行って、多くのことを学ぶことも必要なのだ。』
「体験実例」いいですね! 「ただし書き」もバッチリでした。
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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