低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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科学は記述から始まる ダースベーダー
科学は記述から始まる。現象をコトバで記述する。ある現象とあるコトバが厳密に一対一に対応しているならば、誰が現象を記述しても同じ記述になるはずだ。ところが、どっこい、そうはうまくゆかない。コトバについて、深く考えたのは、スイスの言語学者のソシュールである。コトバによる世界の切り取り方には根拠がない。それがソシュールの主張である。コトバを厳密に使うことは大切だ。
その第一の理由は、「いい加減な言葉では他人とのコミュニケーションに支障があるからだ。」例えば、私は携帯電話のメール機能をよく利用する。たしかにとても便利な機能だが、少しの言葉の解釈の違いでトラブルが起き、お互いが嫌な気持ちになることがある。実際私はそのような経験はないがトラブルを未然に防ぐために対策が必要である。例を挙げると「メールを作成したら、すぐに送信するのではなく、相手の側になったつもりで曖昧な表現や不適切な言葉がないかを確かめる」「なるべくメールの利用は控えて電話やその場で話をする」などが良い対策法だと思う。
第二の理由は、正確な言葉で表現すればだれにでも理解しやすいからだ。データによると携帯電話の加入台数は2002年12月末で73、514、100台となっているが、言葉だけが頼りのコミュニケーションではますます言葉を厳密に使うことが求められるだろう。
確かに曖昧な言い方をするほうがふさわしい場面もあるだろう。しかし、「すべてに効くという薬は、何にも、たいして効かない。」という名言もあるように、正確な言い方をする方が誤解がなく、わかりやすい。
講評 hira
携帯電話などの顔を見ないコミュニケーション、またメールやネットなどの文字媒体の広がり、もっと広い意味で世界とコミュニケーションが取れるようになった今、誤解のない、厳密なコミュニケーションが求められているのでしょう。
良く書けている、まだ間に合うので、即、3月1週分も送ってね。電話で話してくれたような実例を詳しく書くようにすると1200字は大丈夫だと思います。ダースベーダー君にはぜひ次の課題に進んで欲しい!
■第一段落 ● 是非の主題
「コトバを厳密に使うことは大切だ。」と意見が述べられた。
■第二段落 ● 複数の理由 ◎ 体験実例
携帯メールでの行き違いはぴったりの実例だ。対策もなるほどと思わせられる内容。
■第三段落 ● 複数の理由二 ● データ実例・長文実例 ◎ ユーモア表現
これからますます、文字媒体の力が強まっていくことが分かるデータだね。
■第四段落 ● 反対意見への理解 ● 名言の引用 ● 是非の主題
ハッキリと意見を述べることが出来た。
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