国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   がんばったこと   まいう

□時々TVなどでまだ幼いにもかかわらずしっかりと自分の考えを言う子供を見かけるが、私の幼いころを振り返ると、正反対で鼻こそ垂らしてなかったが、お菓子を食べるか、遊んでばかりいた記憶がほとんどである。実家が洋品屋を営んでいたこともあり、ある程度放任主義でのんびり育った。また、祖父母の家が同じ市内にあり、山や田んぼや小川と自然がいっぱいの環境だったのでそこで過ごすことも多かった。その頃の楽しい記憶は今でも時折懐かしく思い出す。小学4年までの私はとりたてて何かスポーツや勉強ができるというわけではなかったので通知表は2や3ばかりで、4や5なんていうものはどのようにしたら取れるか想像の域をはるかに超えていた。唯一取り柄と言えば、普段は絵はほとんど書かなかったものの幼稚園の頃から写生大会には毎年入選していたことぐらいであった。「構成」
□小学校5年になって新しいクラスになり放課後クラスの友達が集まってソフトボールをする機会が増えた。学校から帰ってくると、グローブとバットを持ってすぐ自転車に乗って学校まで出かけていった。雨の日も風の強い日も関係なくほぼ毎日だった。やりはじめの頃はフライやゴロの処理の仕方すらできていなかったが、友達に教わって遊んでいるうちに身に付けていった。ただ自分は男兄弟がおらず、父親ともキャッチボールすらしたことがなかったので、友達に比べ出遅れている感が強かった。とにかく足を引っ張らないよう自分のところに飛んでくるボールはもちろん、他の守備位置に飛んでくるボールも基本に忠実にカバーに入るという具合にボールを追いかけ無我夢中で走り回った。今思えばハードないいインターバルトレーニングになっていた。でも、ボールを追いかけて走るのは楽しかったので全然苦にならなかった。「題材」
□そして約1年半過ぎた6年の終わりに毎年恒例のマラソン大会が行われた。5年生までの順には最後から数えた方が早かった。しかし、6年生の体育の時間に行われたマラソンの授業では以前に比べ走れるようになりクラスで上位にはなっていた。それでも、マラソン大会での入賞は生まれつき素質を持った人だけのものと思っていたので全然入賞は頭になかった。走り終わってみてまさかの上位入賞だった。ゴールしてすぐ、後ろから学年で1,2番目に身長が高く大人並の体格のスポーツ万能だった子に声をかけられた。「抜こうにも抜けなかった」と。いつのまにかものすごく成長しているのを実感した。まるで生まれ変わったような「表現」気分でもあった。マラソン大会での上位入賞ですっかり体を動かすことに自信がつき中学に進んだ。部活はテニス部に入った。中学では定期試験が行われるようになり、試験1週間前は部活も休みになり勉強しないと落第になるとの考えがおそらく内心あったのだろう、試験1週間前はさすがに勉強するようになった。試験結果も最初は必ずしもいいわけではなかったが、それでも通知表には4や5が並んでいたのでびっくりした。
□私にとってソフトボールに夢中になったことが自信につながりその後の人生を大きく変えたように思える。ソフトボールを通じて最初はうまくできなくても楽しみながら一生懸命打ち込むことにより身につき上達してくるという成功体験を手にした。まさに習うより慣れよ「表現」である。この感覚は今でも何事をするにあたっても生かされている。また超一流選手のドキュメンタリー番組などを見た時に「練習は嘘をつかない」「努力できることは才能である」といった言葉を耳にすると改めて、自分の体験と重ね合わせてがんばることの大切さを感じる。「主題」

   講評   suman

 全ての項目を押さえ、字数も十分満たして、いい文章が書けましたね。^_^

<題材>5年生になってからのソフトボールの練習。自分らしい体験実例です。ハードなはずの練習が、全く苦にならず、楽しんでできたのが良かったのですね。 
<表現>マラソンは、5年生までは「最後から数えた方が早かった」のに、6年の終わりには上位入賞。「まるで生まれ変わったような気分」というたとえがぴったりですね ! どんなにうれしかったことでしょう。信じられないような気がしたかもしれませんね。最後の段落の「習うより慣れよ」ということわざも、しっくりしています。
<主題>「最初はうまくできなくても楽しみながら一生懸命打ち込むことにより身につき上達してくるという成功体験を手にした。」がんばることの大切さを、体験を通してしっかり述べることができています。  
この調子で、作文も楽しみながら練習を積み重ねっていって下さいね。      

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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