創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   話し合い   ゆうちゃり〜

 僕らは、何かを他人と決めるときには、ほとんどの場合で話し合いが行われ、最終的には多数決を行う。つい最近では学校のスポーツ大会について、試合でする競技で、サッカーにするかソフトボールにするかを、クラスでどちらにしたいかを決めなければならなかった。そのときには、まともな話し合いはせずに、多数決をして、その結果、僕らのクラスではサッカーにしたいということに決定した。しかし、物事を決めるときにするのは、多数決で決める方法だけではなく、全員一致で決めるという方法もある。
 確かに物事を多数決で決めることは大切である。僕らのクラスでは、最近ロングホームルームで、文集を作るのでその書くお題を決めようとしている。案は今の段階ではたくさんある。それらを数個にしぼりこむには、多数決でしか決められないようだ。何しろ、僕らのクラスは三八人いるので、全員一致はほぼ不可能に近い。それに十人十色というように、みんなそれぞれにいろいろな考えを持っている。もし、一つ一つの案を全員一致するまで話し合って決めようとすると、膨大な時間がかかってしまい、また、決められないと思う。僕は前にディベートをやったことがある。そのときのテーマは、携帯電話の使い方についてであった。携帯電話を使うことに賛成する人たちの意見は、便利である、ゲームができるので楽しめる、メールですぐに連絡が取れる、などだ。一方、携帯電話に使うことに反対する人たちの意見は、他人に迷惑をかける、ネット中毒になる、勉強に集中できない、などである。だから、僕は、同じ立場でもいろいろな違った意見がたくさんあるんだな、と感じたものだ。また、学校で行ったパネルディスカッションの時でも、このことを痛切に感じた。このように、あるテーマについて、いろいろな意見がでてくるが、そんな状況であっても決定できるのが多数決だと思う。
 しかし、全員一致になるまで話し合うことは大切である。昔話で、「さるかに合戦」という話がある。かにの仲間たちはかにの家に集まり、さるをどうするか話し合っていた。みんなさるの行為に不満を持っていたので、全員一致でさるをこらしめることにした。全員一致によって、みんなの長所を生かして、みんなで力を合わせたからこそ、さるをたやすくこらしめることができたのだ。もし全員一致をしないでさるをこらしめようとすると、全員一致をしたときのように上手にこらしめられないだろう。また、全員一致になるまで話し合うことは、最初に出た意見で決めると、一人だけの意見を採用することになる。しかし、その意見とそれと反対の意見とを上手にまとめればよりよい意見となる。
 確かに、多数決にも全員一致になるまで話し合うことにもどちらにも良さがある。しかし、どちらの方がより大切であり、また、どちらを優先するかということにはあまり意味がない。一番大切なことは、「議会の目的は、議論を殴り合いの代用品にすることである。」という名言があるように、何かを決定するまでの、話し合いに過程である。

   講評   kamo


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