国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   行き過ぎた快適な環境   かまむ

 新たに作った高速道路のようなものならまことにりっぱな舗装があってしかるべきだと思う。しかしほとんど車も通らない昔ながらの通り道のようなものまで舗装する必要は果たしてあるのだろうか。道にもいろいろなものがあった。しゃれた石、虫の死骸、雑草の可憐の花、ラムネビンの破片、石炭のかけら、鳥の羽。そんなものにいちいち心を留めながらゆっくりと子供は楽しみながら歩くのだった。舗装された道にはそんな、手に取りたいようなものは何もないのだ。無味乾燥なアスファルト道路、車が通るだけのための道にはこのようなものはないのだ。もちろん舗装された道も場合によっては大切である。だが、道が一番道らしいのは、人間のくらしをあたたかに支え、いろいろなものを発見することのできる踏みしめられた道である。この事だけは忘れてはならない。(要約)
 私の犬達は、普通の道より、土や草がある道が大好きである。しかし、そういう所から帰る時はきまって足がどろどろになり、毛に草がからまってしまうのである。両親はそれが嫌で、うちの庭には放さないのである。うちの庭は土や雑草がとても生えていて、まことな自然園と呼べるのではないだろうか。しかしときどき、母が雨戸をしめているときに出てしまうことがある。そうするとまたはいる前にシャワーで洗わなくてはいけなくなる。しかし、シャワーが終わった時、まるで大冒険をしたように興奮しているポチとビビのあの満足した顔を見たら、つい笑ってしまう。
「後はご主人様が今食べているバナナを分けてくれればいいのになあ。」
という感じでこっちを見る。
最近、よく立ち入り禁止の看板を見かける。その主な理由は土地を持っている人がほかのひとの土地と区切りをつけたいからなのではないのだろうか。(似た話)(たとえ)
 アメリカにいたころ、ヴィリッジマナーというところに私たちは住んでいた。そこには公園があって、その公園の地面は土だったが、日本にかえる前、チップになった。そこに私は転んでしまった。砂なら口の中がしばらくじゃりじゃりしてひざを刷りきるくらいで済んだと思うけれど、チップだったため、口の中に入り込み、おえっと出さなくてはいけなかった。トゲだらけになってしまった。それに木で作られたタイヤースイングがあったのだが、代わりに徹とプラスチックの滑り台のようなものが建てられてしまった。それには私と姉はちょっと残念だった。
「あーあ。なんでかえちゃうのかなあ。まだ遊べたのに。」
タイヤースイングはブランコの次に私が好きだった乗り物だったからである。(前の話)
 人間にとって快適な環境というのは何なのだろう。人によって違うと思うが、私は全てのやることが楽しく、何の不便もなく、またそのせいで動物や自然がなくなる心配をしなくていい環境だと思う。しかしここではそういうわけにはいかない。なぜならことわざにあるように、「すぎたるは及ばざるがごとし」便利だからと言い、必要以上に紙を使ったり、どんどん機械を使ったり、自分の体を使わなくなると、地球が住めなくなってしまう星になってしまうのと同時に、自分の体も壊れてしまうなど、逆効果のことがどんどん出てきてくるからである。(一般化)(ことわざ)

   講評   kamo


 かわいい犬たちの話や、アメリカでの経験が書けて、とても楽しい、そして内容の深い意見文になりました。今回もがんばったね。
<構成>
 要約は、いつもどおりよく書けています。
<題材>
 ポチとビビ、かわいい! そうだよね。人間と違って靴を履くわけではないのだから、土の道の方がうれしいはずだよね。
 転んで、口の中に砂が入ったりチップが入ったり、などという経験自体今の日本の子供はしていないかもしれない。そういう意味では、どちらにしても貴重な経験だね。とてもいい実例が書けました。
<表現>
 「まるで大冒険をしたように」「すぎたるは及ばざるがごとし」と、たとえ・ことわざが書けました。
<主題>
 「環境」について、大きくまとめられました。人が環境を作ると同時に、環境が人を育てるということもあるよね。今の整いすぎた環境の中で育っていく子供たちは幸せだろうか。よく考えてみる必要がありそうだね。
▲「出てきてくる」→「出てくる」

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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