低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
小学1・2年生
小学3・4年生
小学5・6年生
中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
常識は変化する 例のあの人
月ができた原因については成因説をはじめ、たくさんの説が唱えられた。本当は科学は全部知ってるわけではなく、角度を変えて自然を見ていると発見が生まれてくる。昔、ウェーゲナーという学者が大陸移動説を提唱したが、当時の学界では、単なる思いつきだということで黙殺された。観測の技術が進むと、大陸移動説が本当であったらしいということが分かった。自由な観察力などで、科学者にぶつけていくと、科学者にとっても楽しいことである。そこから、思いがけない科学の進歩も生まれるということになると、すばらしいことだ。(←要約)
わたしは、中国の始皇帝が今ではありえないことをやっていたことを知っている。それは、始皇帝が不老不死になりたいからと、水銀を食べていたことだ。今ではよく知られているように、水銀は体にとても悪い。不老不死どころではなく、むしろ頭がおかしくなり、寿命が縮まる。日本でも1956年ごろ、化学工場から出された有機水銀が原因で、水俣病がはやった。さらに始皇帝は、まだ発掘されていない始皇帝のお墓は史料によると、天井に星に見立てた宝石と真珠が飾られ、地面には中国の五大名山など地形の模型が置かれ、その溝には河川と海洋を象徴する水銀が流れていて、黄金で作ったキジが浮かんでいるという。わたしは、今はとても体に悪いとされている水銀が、昔は不老不死の薬といわれていたことにたいへん驚いた。
地球のただ一つの衛星、月ができた原因については、むかしからたくさんの説が唱えられてきた。自転による遠心力で、地球の一部が飛び出して月になったとする親子説、月と地球は同じガスの塊から、同時に作られたとする兄弟説、別の場所で発生した月と地球が偶然接近した際、月が地球の引力にとらわれたとする説、他人説。そして今最も有力とされている説は、巨大衝突説、またはジャイアント・インパクト説と呼ばれる説だ。ジャイアント・インパクト説は、地球がほぼ現在の大きさになった頃、火星ほどの大きさの天体が地球に衝突し、その衝撃で蒸発、飛散した両天体のマントル物質が地球周回軌道上で集積して月が形成されたとする説だ。この説によると、月はだいたい一ヶ月ほどで形成されたとされている。このように、次々と新しい学説が誕生している。
わたしは、今常識と思っていることも絶対ではないということがわかった。例えば、今では誰でも知っている地動説。地球は太陽の周りを公転している。でも昔は宇宙は地球を中心にして、ほかの星が地球の周りを公転しているという天動説が信じられてきた。昔は天動説が常識だったのだ。それが、ガリレオ・ガリレイによってその常識がくつがえされた。このように、今常識と思っていることももしかしたら違うのかもしれない。
講評 arare
例のあの人さんの豊富な知識が十分に活用された作文になっています。森リン(作文の評価をしてくれるソフトの名前です。)が知識語彙を100点以上つけたのもうなづけます。ほんとうにいろいろなことを知っていますね。
古い考えにとらわれずに新しい発想でかんがえる必要性について「新しいブドウ酒は新しい皮袋へ」ということわざが使えそうです。
人類はいよいよ宇宙で暮らすことを現実のものにしようとしています。これからますます宇宙についての新しい発見が期待できそうですね。
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自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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