国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   untitled   T-air

 日本人は、何か始めるとき、何かが足りない、これでは無理かもしれない、と考えがちである。しかし、これを、これがあるから可能であるかもしれない、という発想に変えるのは容易なことである。これは日本人がアメリカ人などと比べ、ネガティブ思考であることをしめす。
 がんばって完成された作品に対しこれには何かがない、という評価をいう人はこれがあるからすごい、という人に比べ明らかにネガティブ思考である。例えば、中古品を買ったときこれには何かがない、と考えてしまう人は、細かい傷を見ながら、悲しい雰囲気のまま使うことになる。しかし、これがあるからすごい、という人は中古品だからあるもの、安いとか、手になじむとか、そういうことを考えてしまう人たちがいる。そのような、対照的なふたり、どっちに中古品を売りたいのか、しかし、どちらも、大事にしてくれることには相違ないであろう。
 日本人は「玉に瑕」という言葉を使うように、ひとつの欠点に執着し、改善しようとする。それは、日本人が平均的であることを示す。逆にいえば、欠点あってこその日本人なのである。そもそも、長所を伸ばす、という考え方ができないのは、互いに助け合っているからである。わかりやすくいうと、わからないところを日本人は本能的にフォローし、無意識のうちに他人の傷を埋めようとしているのである。
 先ほどにもかいたように、日本人はネガティブ思考であろう。しかし、小さな傷に目が止まるのは修復する気がある、ということにも繋がる。また先ほどかいたことだが、どちらも、「その傷を」大事にしてくれることには相違ないと僕は思う。
 名言に「寒さに抵抗するいちばんよい方法は、寒さに満足することである。」とあるようにそのきずを癒すのに一番いい方法は傷について考えることである。

   講評   nane

 バランスのいい構成。内容も、よく考えている。
 考えて書くタイプなので、文章がしっかりしているが、その分長く書きにくいことがあるかも。
 体験実例と読書などから見つけた社会実例を入れながら書いていくといいよ。
 名言は、不思議な引用だね。欠点について考えるということかな。確かに、欠点は避けようとすると、ますますその人にマイナスの影響を与える。じっとその欠点を理解することが大事なのだろうね。
 結びの段落は意見でまとめるから、どうしても短くなりがち。意見のまま長くすると同じことの繰り返しになる。ここでも、「例えば」ということで再度具体的な説明を入れていくといいよ。

 暗唱、少なくとも100字はがんばろう。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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