国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   お別れの思いで   その

 「バイバイ。また会う日まで。」
私は友達とお別れをした。それは、私が中国から日本に帰国することになったからだ。
 私は父の都合で、二歳の時から上海に住んでいた。そして、三年前、私達は帰国することになった。だから、もちろん転校しなければならないことになった。私は小学三年生までその小学校にいたので、みんなと別れたくなかった。とってもいい友達ができたし、毎日学校へ行くのが楽しかったので、とても残念だった。まず、転校することを担任の先生に報告した。すると、先生がパーティを開こう、と言ってくれた。中国の学校最後の日、私のクラスはパーティで盛り上がった。母は途中でシュークリームを買ってもってきてくれて、みんなで楽しんだ。友達からは、お手紙やプレゼントをもらった。一番仲が良かった子とは、お泊まりしたり、最高の思い出を作った。私は、このことが時々思い出される。
 私は、これまでたくさんの人と出会い、別れて来た。その中で、私が一番泣いたのは、おばあちゃんと別れる時だ。今は電車で行けるくらい近いところに住んでいるが、昔は中国に住んでいたのでなかなか会えなかったので、別れる時はいつも泣いていた。今、私が通っている塾で、私は先月学年が変わり、五年生から六年生になった。その時、先生も変わるのだが、五年生最後の授業が終わると、よくふざける男の子が、まるで俳優のように、
「先生のことは・・・」
普通はここで「決して忘れません」と言うのだが、その男の子は、
「三秒で忘れます・・・!」
と言ったのだ(笑)私は友達と笑い合った。
 人間にとっては、別れとは、新しい出会いである。

   講評   kiri



 こんにちは。いよいよ小学校生活最後の年ですね。言葉の森でも、がんばりましょう。

<構成> ●書き出しのくふう…「バイバイ。また会う日まで。」というおわかれのことばで始めたね。この言葉にはむねがきゅんときそうだね。
<題材> ●体験実例…そのみちゃんは、小さい頃からずっと中国に住んでいたのだね。日本に帰る時はたくさんのお友だちとお別れすることになりさみしかったことでしょう。最後はたくさんの思い出を作ることができたね。
<表現> ●たとえ・ユーモア表現…塾の先生が変わるときの体験例は、ユーモアたっぷりだね。『(笑)』をとていいタイミングで入れました。
<主題> ●一般化の主題…いままでは「私は…」というように自分の考えをまとめていたけど、六年生では「人間にとって…」という大きな意見でまとめる練習をするね。「人間にとって別れとは…」と大きな意見が書けました。ここは「人間にとってわかれとはとても悲しいことではあるけれど、それは新しい出会いの始まりでもあるのだ」とするといいね。

 ☆ 新しい項目がいくつかあったけど、とてもうまく作文に生かすことができたね。さすがです。がんばりました。

                         

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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