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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   美味しそうでもまずい   柏もち

 「おいしそー」
ぼくは小学校の卒業の何日か後に、一年生の頃から家の近くの警察署でやっている交通少年団の退団式を行った。交通少年団は地域の人々に交通安全に協力してもらうためにティッシュを配ったり、地域のパレードで大通りを歩きながら演奏したりした。その交通少年団の退団式で近くのホテルのバイキングで昼ごはんを食べた。
 バイキングではスパゲッティーやご飯、パン、サラダやその場で焼いてくれるローストビーフがあった。デザートではケーキが五種類くらいと自分で盛り付けるソフトクリーム、さらにタワーから流れるチョコレートをバナナやシュークリームにつけて食べることが出来た。タワーからチョコレートが流れているのを初めて見るしそれをバナナやシュークリームにつけるのも初めてだったのでとてもおいしそうに見えた。バナナとチョコレートはバナナのねっとりしたかんじとチョコレートのとろとろが混ざってまるで納豆とプリンを混ぜたような、変な感触になり、あまりおいしくなかった。
 ぼくはシュークリームのことをもともと好きでした。さっくりしたシューにとろとろのクリームの相性がとても大好きでした。それに好物のチョコレートが加わるとさらにおいしくなると思った。実際に食べてみると、とろとろのチョコレートの中にさっくりしたシュー、その中はなめらかなクリームが入っていてとてもおいしかった。
 いくら高級なもので、美味しそうに見えたとしても実際に食べてみないと予想もつかないほどの味や食感になっていることが分かった。これからは気をつけて生きたいと思う。

   講評   arare

 柏もち君、こんにちは。 家の息子はJRが主催している鉄道少年団(これは中学生まで団員でいられて、その後も指導補助員として活動できます。)に入っていますが、退団式は地区センターで仕出し弁当ですよ。ホテルとは豪勢ですね。 

≪構成≫書き出しの工夫がじょうずだと思ったら、前にすでにやっていたのですね。「『おいしそー。』ぼくは思わず声をあげた。」のように誰の会話かはっきりさせると、より状況が明確になります。
≪題材≫バイキングでいろいろなものをチョコレートにつけて食べてみたことが書けました。タワーからチョコレートが流れているのをテレビで見たことはありますが、私も機会があったら一度いろいろな食材を試してみたいです。
≪表現≫柏もち君はグルメリポーターになれそうなくらい食べ物の特徴をとらえて表現するのがじょうずです。「納豆とプリンをまぜたような」な食感は私にもイメージできます。シュークリームの描写は口につばがわきそうなくらいおいしそうです。
≪主題≫おいしい物においしい物を加えても、必ずしもおいしくならないですね。実際に体験しないとほんとうのことはわからないので、見た目に惑わされないようにしたいという柏もち君の感想は人生のいろいろなことに当てはまります。バイキングから大切なことを学びましたね。

表記①:「ぼくは…退団式を行った。」←主語と述語がうまく呼応していないので「ぼくは」をとるといいですよ。
表記②:第三段落でシュークリームが「好きでした」「大好きでした」と敬体になってしまいました。シュークリームに対する思いが強くてついついこうなったのかもしれませんね。

 起承転結のはっきりしたいい作文が書けました。 来週から本格的に勉強をしていきましょう。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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