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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   地球SOS 使命を果たせ   如月 沙良

 今日も都会では、ゴミに関してのデモの声が響く。さて、この中で本当にゴミについて心配している人は一体何人いるだろうか。
人間は大変わかりにくい生物である。自分では、「地球温暖化を防ぐためにゴミを減らせ」などと言っているくせに、里山や森、林へ行くとポイ捨てしたりするのである。いわゆるまるで、建物の内装より外見にお金をかけているような見栄っ張りである。つまり、心から地球温暖化を防ぎたいという気持ちがないのである。地球温暖化という事実はあるが、心のどこかに地球温暖化を否定しようとする悪魔が潜んでいるのである。
 里山に暮らす先住民や人間は、自然のスペシャリストといってもいい。自然と上手く共存する術を代々受け継いでいるはずだからだ。だから、彼らは地球温暖化という問題を心から心配しているのである。そして、彼らは地球温暖化を防ぐということが、「ゴミを減らせ」とか「リサイクルをしよう」とか、生易しい方法で回避できるといったことが間違いだということを知っているのだ。
 本当に山々を綺麗にし、地球温暖化を食い止めたいと思うなら、まず新しく家や道路を作るとき、使う木材を枯れた木にする。全ての森の立ち入りを、私有者以外立ち入りを禁ずる。さあ、このマニフェストに賛成する人は一体どれだけいるだろうか。多分、反対の人が圧倒的に多くいることだろう。そして、反対の人の数を示す数値が大きければ大きいほど、私たちは必要以上に贅沢な生活を送っているということなのだ。
 地球温暖化を食い止めるのに必要なのは、金銭ではなく、私たちの気持ちと行動だ。なにもしなければ、刻一刻と地球破滅の危機が迫ってくるだろう。京都議定書がどうのこうのという問題ではない。他人や他国が何もしていないから私も、という問題ではない。自分がどうなのかということが問題なのだ。例えば、日本の二酸化炭素の排出量は結構な数らしいが、じゃあ、二酸化炭素を減らすのには、どうすればいいのか。地球温暖化を食い止めるには、ひとつの大きな問題を逆から考えていくことだ。そして、我が国が地球のために何を貢献するのか。そういったことをテレビやラジオで配信するのだ。そして、今日は貢献のためにどのようなことをしたのかというようなことも、配信するのだ。私たちには情報公開法が適用される。政府がこれだけのことをしてもいいと思う。
 人間にとって地球温暖化は果たさなければならぬ使命である。

   講評   inoko

 如月沙良さん、こんにちは。
便利で快適な生活を求めて、人類は様々なものを生み出してきました。それと共に、自然が破壊されてきたのですね。地球環境の問題は、国境を越えた問題であるけれど、なかなか全世界で共通の認識が持てないのも事実です。沙良さんが書いている京都議定書にしても、世界のリーダーであるアメリカの態度は理解できませんね。最近、高速道路の料金が休日は千円になっているようですが、安いのをいいことに誰もがあちこちに車で出かけたら、地球環境にとっては決していいことではありません。また、地方に出かけた都会人が、そこにゴミなどを捨ててきて環境に悪いことをすることも考えられます。人間のすることというのは、どうしてこうもちぐはぐなのでしょうね。
一人一人の意識の問題。そして、国としての姿勢もしっかりと国民に伝えなければいけないと思うのですが……。



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