国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   長所の感覚   サニー

 「あの人って、本当に楽天家だなぁ。」
会話の中で僕が言った。すると、母が、
「いつも明るくておおらかなことはいいことだよ。」
と言った。短所は一見悪いように見えるが、転じて見ると短所は長所になり、その人の良いところが見えてくる。また、人間のある性格や行動、思考回路が、ある点で筋違いで良いこととは思えなくても、目を転じて見るとある点で筋が通っていることがある。電車が脱線しても、違う線路に移って走り続ける感覚である(笑)。
 しかし、転じた長所は間接的に過ぎないので、“最善”な行動が常に出来ることが理想だ。これについて例を挙げると、学校で授業中に発言が多く、落ち着きがない子どもでも、転じて見ると自己主張や、積極性がある。これが間接的な長所だが、一般的な視線から見ると、やはり授業に「集中して静かなこと」に越したことはなく、これが直接的な長所である。しかし、実際には全ての能力を完全にすることは不可能なので、今ある自分の長所を伸ばすことが大事だ。例えば、学習では、どの教科においても国語力が試される。数学では文章題を理解することから、英語では、日本語を基礎にして言葉を覚えてゆく。僕は、作文を毎週書き始めてから全体的に成績が向上してきたような気がする。思考力、論理性、言語力・・・。様々な力が国語によって養われると思う。このようにして、ある長所を伸ばして自分を磨いていくことは大切なことだ。
 確かに、短所を直す方が良いという意見もある。人は、長所より短所の方が良く目立つ。悪い短所を少しでも良くしてから他の部分を伸ばしていくということは理にかなっている。しかし、人間には個性があり、一人一人、何もかもが違う。人と比べて自分は劣っていると感じても、それはしょうがないことだ。大事なことは、落ち込んで悲観的になるのではなく、これからをどうするかである。それが人生の分岐点になったりすることもある。
 「短所をなくす一番良い方法は、今ある長所を伸ばすことである。」という名言があるように、自分の良いところをどんどん伸ばして面白みのある人間になることは良いことだと思う。これから僕は、自分らしい良いところを見極めて、将来の仕事にまでつなげていけたらいいと思った。

   講評   komiko

 サニーくん、こんにちは! 新しいヤマブキの課題になって一作目でしたが「相対する二つの意見を書く」ことに少しずつ慣れていきましょうね。長所と短所をしっかりと見つめて意見文を書けました。

 「書き出しの工夫」は、お母さまとの「会話」から始めて、「状況説明」で長所と短所が表裏一体であることをしっかりと書けていました。「意見一」では、「しかし、実際には全ての能力を完全にすることは不可能なので、今ある自分の長所を伸ばすことが大事だ。」と表し、「体験実例」としてお友だちで授業中に発言が多く、落ち着きがない人でも、自己主張や、積極性という間接的な長所があることや、直接的な長所として「授業に集中して静かになること」が展望として望ましく思う、その様子を冷静に書けています。相対する「意見二」では、「確かに、短所を直す方が良いという意見もある。」とし、「途中の感想」をていねいに書けています。そのあとに「大事なことは、落ち込んで悲観的になるのではなく、これからをどうするかである。それが人生の分岐点になったりすることもある。」と「総合化の主題」をまとめてくれているので、この部分から第四段落に「段落がえ」をできるといいですね。その後の「名言の引用」では「短所をなくす一番良い方法は、今ある長所を伸ばすことである。」と挙げて「自分なりの解釈」と「これから僕は、自分らしい良いところを見極めて、将来の仕事にまでつなげていけたらいいと思った。」という「具体的な結び」で締めくくることができました。一作目からよくがんばっていますね!

 次は、四月十三日(月)に電話をします。『ふしぎ』と言えば(感)」を読んでの意見文を書く練習です。長文の冒頭三百字の暗唱にチャレンジしてください。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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