国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   視点の大切さ   ミスターカービィ

コインは丸い。 けれども、コインは年じゅう円形に見えるわけではなく、水平方向から眺めれば薄い長方形や短い棒状に見えるはずだ。肝心なのは、相手の立場、別の視点に立ってみればどんなぐあいにものが見えるか、ということを思いえがいてみる能力である。
 物は、角度を変えて見ると色々な形に変化する。1つの考え方も、色々な方向から見れば変幻自在に変形する。人や動物も同じで、同じ方向から見ていても面白くない。この文章は物を様々な角度で見ろ、ということを語っている。つまり同じ視点から同じ物を見ていても意味がなく、別の視点から違う見方をするのが大切であると言う事である。ぼくにも、そういう経験がある。
 それは、あるテストの時間での出来事である。それは、算数のテストの時間であった。頑張ってテスト勉強をしてきたにもかかわらず、途中で難問に出くわした。それは図形の問題で、普通では考えられない少数(下4桁)で割り切れたのである。さすがにこれでは可笑しいと確信したぼくは、早速その難問に立ち向かっていった。高さは4.5センチ、この段の横はこんなけだからここの面積はこうで、こことこれを・・。というように、ちまちまと図形の体積を求めていた。しかし、何度やっても初めと同じ答えになる。そこでぼくは、視点を変えてもう1度文章を読むことにした。「あっ」とぼくは、一瞬ぼけーとした。なんと間違っていたのは、一瞬で分かる様な簡単なことだったのである。それは、読み間違い・・・。求めるのは体積ではなく、表面積だったのである。そして、視点を変えたおかげで見事100点を獲得したのである。
 人間も視点を変えて見ると、色々と良い所や悪い所がハッキリとしてくる。視点を変えるということは、とても大切な事である。全てを知るには、視点を変えるべきであろう。それでは、もう1つ似た話をお話しよう。
 それは、ある友達で分かった事である。ぼくは、ある日一人のクラスメートとであった。それは、S君である。始め出会った訳ではないのだが、全く喋った事がなかった。それまでは、T君並んでいた所にS君が入って来たのである。初めはS君の事がそれほど好きではなかった。どっちかと言うと嫌いに近かったかもしれない。しかし、そんなS君を別の視点から見てみると、意外とS君が良い奴に見えてきたのである。それから、S君とは友達になった。その時に、視点を変えるだけで自分の人に対する視線が変わるとは。ぼくは、このような体験から視点を変えることは、自分を変える事だと分かった。

   講評   ita

 こんにちは、カービィー君。中学生活大変ですか? 落ち着くにはもう少し時間が必要かもしれませんね。そんな中作文だけは欠かさず出してくれる姿勢が本当にうれしいです。ありがとう。
 今回のテーマは「多角的に見ることの大切さ」です。カービィー君の文章は完璧で非の打ちどころがないのだけれど、あえて今年度学習する形に持っていきたいと思っています。今までは「体験実例」だけを挙げて自分の意見の確かさを強調する書き方をしましたが、今年度は「なぜそう思うのか」理由を挙げ、それを裏付ける体験を書くという形を勉強します。今までとは若干書き方が変わるので切り替えてね。
【第一段落】
 要約は完璧。テーマをしぼるにあたり自分の言葉で角度を変えて物を見ることの大切さを書いた点もお見事。
【第二段落】
 「第一の理由は〜だからである」というようにまず理由を段落冒頭で明記すること。今回だったら「第一の理由は見方を変えることで新しい発見があるからだ」かな。実例以下は完璧。
【第三段落】
 これも第二段落冒頭と形をそろえて「第二の理由は〜だからだ」とすること。
(例)視点を変えることで意識を変えられるからだ。実例以下はOK。
【第四段落】
 「たしかに○○しかし△△」の形にしてみよう。今学期の山場です。
(例)「確かに一つのことを深く掘り下げて考えることも必要だ。しかし〜」
★名言の引用をします。課題フォルダを用意しておいて

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