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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   ふつう死は、心臓が   おめか

 人間は、これまでありのままの世界を否定し、それを人間にとっての世界へと転化して、自己の可能性の領域を拡張してきた。その人間にとっても、死だけは最近まで、無意味な喪失であり続けてきた。「生きている」身体から、それでも臓器の摘出が許されるのは、なかば死に委ねられたこの臓器も、他者の身体に引き取られてしか生きえないからである。つまり死ぬべき臓器は他者において復活するのだ。一方それを引き受けた他者も、委ねられた臓器をけっして自分のものとして同化するわけではない。そのようなリレーのうつに身体的生命はそれ自身の論理を貫いており、部分身体の受容と復活をとおして、不老長寿とは別の「不老性」のきわめきさえのぞかせている。我々は、技術の進歩に見合うだけの精神を持つべきだ。
そのための方法として第一に、現実から目をそらさず、問題点を明らかにすることである。私は学校への通勤の際電車を利用している。私が利用している駅には幾つもの階段があるのだが、大きな荷物を持ったご老人が居たり、小さな子どもをつれている妊婦さんなどが居たりすることは少なくない。このような人たちは、階段を上がるときにとても大変そうにしている。ならば上がるのを手伝ってあげれば良いのだが、つい人事だと思って見過ごしてしまうのだ。やはりそのようなことがあった以降、後悔だけが心に残っている。
また、第二の方法として、問題に対しては、大勢でよく議論を尽くすことだ。平成21年5月21日から実施される裁判員制度は、実際の刑事裁判に一般の市民が関わり、裁判官と一緒に刑を決めるというものだ。他の人間の罪を裁き、その人生をも左右する裁判員には、将来、誰もがならなければならなくなる。皆で議論を重ねることが、ますます重要になってくるだろう。
確かに、技術の進歩は目覚しく、人間の意識の方がついていけなくなりがちである。しかし、その技術を使って生きていくのは多くは人間なのだから、衰えるのではなく、技術の進歩と共に似合った進歩が必要なのである。だから我々は、技術の進歩に見合う精神を持つべきだ。

   講評   mako

 第一の方法の体験実例がいいね。つい現実の問題から目をそらしてしまったというできごとのあと、後悔の念が残る。これは多くの人が共感するところではないでしょうか。「現実にある問題と向き合う覚悟を持つべきだ。」と、第一の方法を繰り返す形で段落をまとめるとよいです。
 最後の自作名言ですが、「衰えるのではなく、技術の進歩と共に見合った進歩が必要」なのは何ですか? 人間かな?
 技術が人間をふりまわしてしまっているような状況があちこちで見られます。技術の進歩が逆に人間の生活をおびやかしている例を想像してみよう。環境問題、医療、ほかにも携帯電話やインターネットをキーワードに考えてみよう。何のための技術か? もう一度見直してみる必要がありそうだね。


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