国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   現実をたくましく両立   うさちゃん

 クラス替えをして四日目。友達まではいかないが、話せる相手はだんだんできつつある。みんな新しい友達をつくろうと、プロフィールを渡してみたりして、それぞれ必死である。しかし、プロフィールを書いて渡したからといって、もうそれでその人が私のことを分かったわけではない。というか、好きな色は何で、血液型は何で、正座は何で、と、分かったとしてもそれで書いてもらった人の性格が分かったとしたらそれは超能力者である。宿泊学習や、遠足など、丸一日をその人と過ごしてみないと人の内面とは分からないものである。
 確かに、客観的な指標は大切だ。その事によって人間には目標が出来るし、努力もできる。友達、兄弟と勉強をやるとはかどるのはそのためかもしれない。よく、宣伝で、「比べる伸びる」というキャッチコピーをよく見ることがある。私はその通りだと思う。比べていくうちに、自分よりレベルの上の人を見つけるようになる。すると、「あの人くらいの学力を付けたい。」とかいうふうに、目標ができる。私もそうであった。今もそれを追い続けている。私の場合、中学三年生までに、学年二十位に入りたいという目標である。目標ができれば、普通に勉強をするより、気合が入ると私は思う。
 しかし、同時に、人間には他人との比較では測れないものがある。人間には夢がある。夢がないと言う人も、どんなに小さくても何かしら夢とはあるものだ。夢があるからこそ、自分が生きている意味がある気がする。今も宇宙ステーションに滞在している若田さんも、子供の頃からの夢があったからこそ宇宙飛行士になれたのだと思う。そんな夢などなかったら、私が言うことではなく、それをした人しか分からないのだろうと思うが、あの苦しい訓練も乗り越える事ができなかっただろう。今、若田さんと、そのチームメイトは私たちのために命をかけて、宇宙ステーションで自分が実験台になって、骨粗しょう症実験をしている。
 このように、人間には他人との比較の中で評価される自分と、自分自身の物語の中で分かる自分とがある。「いかに飽きずに続けるかではなく、飽きることと続けることをいかに両立させるかということが大切だ。」という名言があるが、大事なことは、いかにより良い自分を追い求めるだけではなく、その二つをうまく両立し、現実の社会をたくましく生きていくことではなかろうか。

   講評   tama

一人一人が特別な存在であり、他人との比較では語れない部分の方が多いのですね。相反する二つの意見に対する実例、さらに大切なことを考えたまとめがしっかりとできています。「森リン」による採点でも、非常にバランスよくまとまった結果となっていますね。

【状況実例】 長文の要約でも良かったのですが、今の自分を考えるにあたって必要なことを書いたことで、身近な問題としてしっかりと考えたことがよくわかります。

【複数の意見・実例】 勉強やスポーツなどは、他人との比較で伸びていくことがありますね。成績や順位、偏差値などの客観的な指標も確かに大切だと納得できます。
 一方他人と比較できないものとして考えた「夢」については、うさちゃん自身の夢についても述べておくといいでしょう。「他人の眼にはどう映るかわからないが…」と書いておくことで、比較できないものであることが強調できるでしょう。若田さんはの例はいいと思います。

【総合化の主題・名言】 もっとも大切なのは、自分自身がいかに生きていくかという、一段上の意見にたどりつきました。

                   

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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